睡眠からくる不養生

 ナポレオンは、三時間しか睡眠をとらなかったそうですが、本当だったのでしょうか。

 皆さんは毎日何時間睡眠をとっていますか?

 人間は、活動(労働)をし続けると「疲れ」を感じてきます。その疲れを無視して活動(労働)を続けるとやがて内臓が悲鳴をあげ、肉体に“あなたは疲労していますよ、身体を休めて下さい”ということを教えるための強い信号を送りはじめます。その最大のサインは「痛み」です。

 人によっては「熱」となってあらわれます。

 このような状態を引き起こさない為には、疲れを感じた時に活動を停止する事が必要となります。そのことを「休息」といいます。
少し長い時間的な意味として、「休養」という言葉もあります。眼を閉じて、呼吸を穏やかにし、身体を動かさないでいる事が大事になります。この状態の連続した動作を「睡眠」といいます。
 睡眠は、とても重要なことですが、その理由は人間(動物)にとって変わる事のない最も有効な疲労回復法だからです。

疲労するとは、“内臓の疲れ”を意味します。人間の内臓は24時間休むことなく働いていますが、横になると内臓も休息が取れると考えられています。

 このコーナーでは、毎日何気なく行っている睡眠についてお話する事に致します。


1.睡眠の時間数

2.睡眠の時間帯
3.睡眠の仕方
4.寝具について
5.睡眠する場所(方位 =寝室の位置する方向)
6.畳とフローリング(NEW!)



 

 

 

【1.睡眠の時間数】

 一体1日に何時間の睡眠を取れば、身体の疲れはとれるのでしょうか。
当院にいらっしゃる方の睡眠時間は人によって様々です。
睡眠をとる時間は、年齢によって違ってきます。
  新生児(生後一ヶ月未満)は、一日中眠っているような状態です。
  乳児(生後一ヶ月〜一歳未満)は、約11〜12時間。
  幼児(一歳〜三歳未満)は、約10〜11時間。
  学童期(三歳〜六歳未満)は、約9〜10時間
  小学生・中学生   約9時間。

  高校生以上   約8時間。
  老年期(約60歳以上)   約8時間。(そのうち昼寝約1時間)
上記程度の睡眠を取ると身体の疲れは充分とれると思われます。

 現代社会の大人の生活は、夜が遅くなっており、睡眠時間を削って仕事をしている方は、少なくありません。私の個人的な感想では、7時間以上睡眠をとっている社会人の方は、極めて少ないのではないかと思っております。

1日の睡眠時間の平均が
  7時未満の人は、身体がだるいなどの状態を常に持ち続けている。
  6時間未満の人は、身体に痛みやつらさを持ちながら生活を続けている。
  5時間未満の人は、どこかに病気が潜んでいる可能性が高くなっている。

人のように思われます。

さすがに1日平均4時間未満という方は、あまりいらっしゃいませんが、そのような方は、ナポレオンでもない限り半年もたたないうちに身体の悲鳴の前に活動を停止せざるをえなくなることと思います。
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【2.睡眠の時間帯】

 24時間活動している今の地球は、インターネットの普及に伴い、より睡眠をとっている時間帯が不規則になっている感があります。「早寝早起」なんて言葉があったのを覚えていますか。
「早起きは三文の得」なんていう「三文(さんもん)」って何とか、「三文」なんていらないっていわれそうです。

 さて、1日8時間寝ていたら、いつ寝ても良いのでしょうか?
内臓は夜8時を過ぎるとだんだん休息したいと思い出します。
夜10時を過ぎたら完全にお休みタイムです。
肉体は、「身体を横にして下さい。」って欲するのです。1日中内臓に負担をかけると身体はすぐに老化してしまいますから(生命力を消耗しますから)睡眠をとって、その日の疲れを取り去る必要があります。

次の日にスカッとして目覚めるには、やはり適当な時間があるようです。
  新生児(生後一ヶ月未満)は、一日中眠っていますが。。
  乳児(生後一ヶ月〜一歳未満)は、夜7時〜朝7時頃。
  幼児(一歳〜三歳未満)・学童期(三歳〜六歳未満)は、
夜7時半〜朝6時半頃
  小学生は、
夜8時〜朝6時頃
  中学生は、夜9時〜朝6時頃
  高校生以上は、夜10時〜朝6時頃
  老年期は、夜10時〜朝5時頃。

上記の時間帯に睡眠状態にあるか、身体を横にしている状態にあるのが望ましいと考えています。

 睡眠時間を8時間と考えると理想的ですが、身体は横になって眼を閉じたからといって、すぐに熟睡状態にはなりません。30分〜1時間ぐらいかけて深い眠りへと落ちていき、身体の疲労を取る作業をしていくのです。目覚める時も同じですから、実際6時間の熟睡状態が必要ということになります。その6時間の熟睡状態が上記の時間帯に行われていれば良いという事になるわけです。
社会人の人であれば、10時半ぐらいまでにお布団に入るのが理想的です。11時ぐらいまでなら、まぁ無難ということが言えると思います

 最近の小・中学生は塾に行っている人が多く、寝た方が良いと思われる時間に勉強しているお子さんは溢れているのではないでしょうか。
 競争社会を生きていくには、大変だとは思いますが、個人的な意見としては、夜は早く寝て、朝勉強した方が、体力も回復して脳の状態も良く記憶力は夜とは比べ物にならない程良いように思います。
 朝6時ぐらいに起きますと、学校に行って勉強する時間には、脳の状態も活性化しており、授業が良く頭に入り、塾の必要は無いのでは?とも思ったりしてしまいます。学校の授業だけでは足りない社会情勢なのでしょうか。

 ゲームセンターに夜遅くまで、若者の姿を見かけますが、睡眠不足は肉体と精神の正常な発育を妨げます。心にひずみが生まれ、不健全な思想が反社会的な行動へつながる可能性もあるのでは?と一人で思い悩んだりすることもあります。
あくまでも健康を主体に生まれている考え方ですが、皆さんはどう思われますか?

私の個人的な考えですが、睡眠の時間数にもよりますが、たとえ1日に6〜7時間、睡眠を取っていたとしても、お休みになっている時間帯が常時

・夜11時以降の方は、身体のだるさや不快感をどこか持ちながら生活している。
・夜12時以降の方は、身体に痛みやどこかつらい症状を抱えながら生活している。
・夜1時以降の方は、どこかに病気になりそうな可能性を秘めて生活している。

ような印象を持っています。

 通勤時間が長く、どうしても早く寝ることができない人は、日中のわずかな時間を利用して、眼を閉じる事をお勧めします。
1分間眼を閉じて、じっとしているだけで、随分疲れが取れるものですよ。
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【3.睡眠の仕方】

 お休みになる時の服装は、様々だと思います。
横になって眠るということは、体温を維持する力が落ちることを意味しますので、保温する事を第一に考えなくてはいけません。
 裸で寝る事や、服の着過ぎ、そして布団のかけすぎは、体温をうまく維持するのには、不適当と考えます。住居の環境が違いますので、ご自身で適当な温度をあみ出すことが肝要かと思います。気温は夜中(もちろん一日中)温度が変化します。判りやすくいうと、だんだん気温がさがり、明け方3時〜5時頃が一番寒い時間帯となります。
窓を開けて寝ていたり、裸で寝ていると、この頃に「う〜寒い」といって一度目覚め布団を掛ける時間帯となります。日本は四季がありますし、日本列島も長いですから様々な気候・風土で育ち、様々な生活様式で日々暮らしておりますから、理想的な睡眠方法を私が提示する事は不可能に近い事だと思います。ただ1つ言える事は、体熱が必要以上に奪われないようにしなければいけないということです。
 ここで現代の文明がもたらした弊害があります。
それは冷房暖房です。
暖房は、暖炉や石油ストーブ、電気ストーブ、電気あんか、ホットカーペット、電気敷、掛け毛布、使い捨てカイロなど
様々ですが、暖めることは、身体に影響を及ぼさないと思ったら大間違いです。
冷房の中に入ることは、気温が体温を超えた環境以外は、身体に良いとはあまりいえません。
日本の気候では、必要性が殆どないと考えられます。人間は36度台の体温を維持していくために、いろいろ苦労しており、体温を下げる環境の中にはいたがらない動物だからです。そういう意味では、殆どの冷房設備、特にクーラーは必要のない最たる物ですが、その理由は、身体に相当の影響を及ぼすからです。(電気メーカーの方、ごめんなさい。あくまでも健康上の話であり、仕事上では、必要な事もあると思います。)
この2つについてお話を進めてみたいと思います。

(1)睡眠と冷房
 最近は違いますが、中国では冷房施設が整っていない頃、手術室に大きな氷を四方において部屋を冷やしていました。1985年に上海で鍼麻酔の手術をしていた時もそうですから、日本の皆さんは驚きのことでしょう。
 扇風機が出現した頃、一晩中付けたまま寝ると涼しいというので、売りはじめに購入された方は、そうしたのではないでしょうか。
首振りの機能が無かった頃は、それこそ身体に冷たい風を当てっぱなしになります。

扇風機に当たりっぱなしで睡眠状態に入ると体温が急速に下がり、心臓発作で死に至ります。
 悲しい現実が次々と起こり、体温を下げる事の恐ろしさが知らされたはずなのに、次に出てきたエアコンの売り出し文句は、「一晩中つけても心臓発作で亡くなることはありません。」
たしかに、エアコンで部屋全体を温度調節して冷やす訳ですから、急速に体温は下がりません。しかし、気温は徐々に下がりますが、いつも一定の気温の中にいることは(エアコンを付けて寝ることは)、身体の機能をおかしくします。

冷房の中で寝ていると、
1.いつも冷たい空気を吸い続けることになるので、肺が冷やされ、風邪を引きやすくなる。すでに風邪を引いている人や、気管支炎、喘息などの病を持っている人は、肺炎になりやすい。

2.身体を体温(36度台)より低い状態の環境に置いているため、寝ている間中、体温を一定に保つための労力を身体に強いる。特に肝臓の働きに負担を掛けるため、前日の疲れがとれない。

3.布団を掛けなかったり、薄着をして寝ていると、足元から冷えはじめ、腎臓の働きが落ちる。そのため消化能力が落ち、夜食べた物が朝残っていて、胃がもたれた感じになり、食欲がでなくなったり、ふくらはぎがつりやすくなる。
特に妊婦は要注意。
食欲の低下を補うため、冷たい物を食べたり、飲んだりしたくなり結果 的に冷えるとだるさをます。(増長させる)
 1〜3のような状態になります。それ以外にも細かな不快な症状を沢山持つようになります。

  しかしながら、東京や大都市の住環境は、理想的なそれとはかけ離れている場合が多く、エアコンを付けて寝ないとどうしようもない場合が多いようです。
どうしてもエアコンを付けて寝ないといけない環境にさらされている人は、設定する温度を注意しなければいけないと思います。

個人的意見ですが、室温設定が
1. 26度以上の人は、身体が冷えていて日中だるい事があると思いながら生活している
2. 23度〜25度の人は、身体に痛みや不調を感じやすくなる。
3. 20度〜22度の人は、どこかに不調を持ちながら、我慢して生活している。
4. 19度以下の人は、西洋医学的病名診断を付けられやすい状態になる。
 ように思います。

 室温は外気温と比較して、2度低いぐらいが理想的です。
30度を過ぎたら暑くてなかなか寝ていられないと思いますが、25度〜26度位の外気温の時は、エアコンはつけない位 の気持ちでいた方が良いように思います。
 28度〜30度位の温度設定は、クーラーを付け慣れている人には難しいんでしょうね。
個人的には、扇風機を上に向けて回すと対流が起きて部屋全体が涼しくなると思っています。1時間位 タイマーをかけて寝てみてはいかがでしょうか。

(2)睡眠と暖房
 人は体温から10度以上気温が低くなると寒さを感じるようになります。そこで、体温を維持するために、衣服をまとい、暖かい食物を身体の中に取り込むことをします。活動したり、思考する時は18度ぐらいが適当な温度ですが、15度を下回る気温になると暖かい物を欲します。その代表的なものが「
」です。火を熾(おこ)し建物の中でじっとしていることが人(動物)の基本的な冬のすごし方です。しかし、現代人(動物の中で人だけ)はいつでもどこでも活動しています。人類が生み出した暖房用具はすばらしく、寒さを防ぐための智慧を持ちえたためでしょう。
 さて、生まれたときから文明品がある今の現代人に、暖房としての用途で火はうまく使いこなせているでしょうか。
寒くなったときズーッと火にあたっていると身体が温まるとお思いですか?
「夜、焚き火にあたりすぎるとおねしょをしますよ」

 なんて母親にいわれたことはありませんか?

身体が冷えたとき火にあたると身体は温まりますが、身体が温まると皮膚が十分に開いているため、今度は熱が逃げていきやすくなります。気温が低い時は冷えを受けやすくなります。

また、火のあたっていない面は温度差が出ますので、いつもどこかが寒く感じます。まるで魚を焼いているときのように前を見たり背中を向けたりするわけです。長時間火にあたるほど身体が疲労します。そういうとき冷えを強く受けると、子供はおねしょをします。大人は睡眠中トイレに行きたくなり眼ざめることがあります。
火にあたり続けるということは、肉体は疲労させ、結果 的に身体が冷えることにつながりかねません。人は持続的に熱を受け続けると身体の機能が熱を作ることを不必要と感じ、熱の産生を止めてしまうのです。

特に、電気あんか電気かけ毛布電気敷き毛布電気カーペット等肌に直接触れ、温度がほとんど可変しない物は要注意です。寝ている間に体温が奪われ、使用している人はみな風邪を引きやすくなります。電気・ガス・石油ストーブ等は温度調整が可能ですが、最近主流のエアコンはべつな問題があります。温風だけですと室内が乾燥し、呼吸器を弱め風邪を引きやすくするということです。以前はストーブの上にヤカンや鍋をかけ蒸気を出していましたが、住宅環境の問題もあり、都会ではほとんど行われていないのではないでしょうか。エアコンをつけたままで睡眠をとることはもっと危険です。喘息発作や肺炎を起こす危険性が高くなります。よほどの寒冷地で無い限りつけっぱなしでは寝ないほうが良いでしょう。

韓国のオンドルに見られるように温水や温風による床暖房は部屋全体をやさしく暖めるので理想的ですが直接床に座ったり寝るのは病気になりやすい身体を作ります。座布団を利用して座るとか、いす・ベッド等の使用を考慮すべきでしょう。
夜どうしても寒くて眠れない人は湯たんぽをお使いになるといいと思います
。お蒲団に入る30分前に腰の部分と足元に2つおいておきます。お蒲団に入るとき取り除けば中はぽっかぽか。気持ちよく眠れることと思います。冷えが強く、足がものすごく冷える人は足元の湯たんぽを50cmほど離しておいておくと良いでしょう。湯たんぽは夜、気温の低下とともに温度が低下していきます。体温が奪われることが無く理想的な暖房用具といえます。ただしちょっと手間なのが玉 に傷。面倒でつい電気製品に手を伸ばしがちな方が多いと思います。最近は電子レンジですぐ温まる湯たんぽが開発されました。経済的に余裕のある方はそちらを利用されてはいかがでしょうか。


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【4.寝具について

日本人は畳の上にお蒲団を敷いて寝るのが古来よりの習慣ですが、昨今はベッドでお休みになっている方もかなり多いことと思います。
毎日お蒲団を干す光景も都会ではほとんど見られなくなりました。外の空気も悪いため環境問題も理由のひとつなんでしょうね。

 


お蒲団を干さないと細菌の問題もさることながら、
蒲団自体が暖かくないということが身体に害を及ぼします。

蒲団が冷たいと寒がりの人は大変です。さらに、湿度の多い日当たりの悪い部屋で休む場合は、なかなか身体が温まらず、休むのに一苦労することと思います。万年床に寝るときは、パジャマは厚手の物を着ないといけなくなります。お蒲団も、沢山かけることになり、寝苦しさが募ります。結果 的に睡眠で疲れを取ることが難しくなります。

定期的にお蒲団を干すことは必須条件ですが、お蒲団を干せない日が続く方・干せる環境に無い方は、蒲団乾燥機を利用することがひとつの対策法
でしょう。

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5.睡眠する場所(方位 =寝室の位置する方向)
 暖かいお蒲団にお休みになるのは基本的な条件ですが、実は寝ている場所によってからだの調子を崩していることに気づかない人は多いようです。

 寝るお部屋は暖かい日当たりの良い天井の低くない部屋が理想的です。お日様のあたる部屋は湿気もなく衛生状態が良く肉体の成長健康管理には最適です。何よりお部屋にいて気持ちいいですよね。東京は窓を開けると隣の家の窓だったり、ビルの壁だったりで、日のあたらない部屋にお住まいの方もかなりおられるようです。

 また、日本の天井は年々低くなっておりますがせめて2m60cmぐらいはほしいものです。カプセルホテルなどは、健康上あまり好ましいとはいえません。寝ている間、人は炭酸ガスを吐き出しますので部屋の空間はある程度大きいほうがいいからです。

 今の家は密閉式であまり寒くはありませんが、ちょっと前の家は寒かったですよね。隙間風の入らないことも重要です。寝る部屋は履き出し窓(床まである窓)でないほうが冷気は入りづらいようです。腰掛窓より高窓が理想的です。

 さて、家の中での寝室の位置(方位)ですが、年齢に応じて場所を変えていくのが理想的です。年代別に見ますと
1.出生〜20歳前半は
 東南の部屋が肉体の成長に役立ちます。旭日は子供を健やかに成長させます。
2.20歳後半〜40歳台は
 南向きの部屋が過ごしやすくなります。肉体を最も活動させている年代には、旭日は過活動になりすぎるもとになりかねません。朝早い時間帯にあまり室温があがらない部屋が理想的です。
3.50歳〜晩年は  西南の部屋が最適でしょう。西側に窓がないのが理想です。体力が落ちてくる世代に西日のあたる部屋は暑くて大変です。体温調節に体力を消耗し、寿命を縮めかねません。
 ここで知っておいていただきたいことは北向きの部屋ではお休みにならないほうがいいということです。陽があたりませんから身体が温まらないだけでなく、冷えやすく、身体の節々に痛みを生じやすくなります。妊婦さんの場合癲癇(てんかん)発作を起こすお子さんが生まれる確率が極めて高くなります。
 よく寝るだけだから、日中日があたっていなくても暖房すれば問題ないとか、床暖房があるから暖かいといって北向きの部屋を気にしてない方を見受けますが、その多くの方々が体調を崩しておられます。人間は生き物です。花を北向きの部屋においても育たないと思います。普通に考えても解りそうな事でも人間だけが「万物の霊長」というおごりからかそういうことをまったく思考しないヒトが多いようです。


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【6.畳とフローリング】(NEW!)

 寝室は畳にお蒲団、という常識は現代社会には通用しないようです。1〜5までの注意事項を全て実行しているにもかかわらず、寝ている間に身体が冷えて症状が改善されない・悪化する・病を作り出す事が良くあります。こんなときピンとくるのがフローリングです。

 最近は畳のダニ等を嫌い、床をフローリングにする人が増えています。新築のマンションは殆どフローリングです。畳の値段が高い事もそのことを加速させているように思います。フローリングは基本的に冷えますので、リビングにカーペットを敷いている方は多いと思います。さて寝室は?

 ベッドでお休みになっている方はあまり問題になりませんが、直接お蒲団を敷いてお休みになっている方が前述のピンとくる方々です。敷布団が一枚の方は特に問題です。ご本人はあまり気付いていない場合が多いようですが、床からくる冷えを遮断しきれず睡眠時間中体温維持に身体が借り出されています。おのずと疲労が取れず、目覚めも悪くなります。

 フローリングに直接お蒲団を敷いて寝ているお子さんが、おねしょがなかなか治らない・セキがなかなか止まらない・扁桃腺が腫れやすい・中耳炎になりやすい・湿疹が出やすい・常にだるい・からだの調子が良くないなどの症状を訴えていませんか?

 大人の方でも、ぎっくり腰になりやすい手足が冷えやすい、喘息、便秘、夜中にトイレに起きる、脚がつる、お腹が痛くなりやすい、寝つきが悪い、眠りが浅いなど病院に行くまでではないがどことなく調子が悪いという方はいませんか?

 広い範囲に敷物をし、敷き蒲団を多めにしてお休みになるかベッドにすると上記症状は消えるはずですよ。


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