13.規則的な生活が不可能な方の注意点

ヒトが営む生命活動を、食事、入浴、運動、睡眠、社会環境に大別する分類方法があります。健康を維持するためは、この5つの生活と向かい合う必要があります。どれもが大切な行為であり、必要不可欠なことばかりですが、特に食事・入浴・運動は体力維持・向上に必要不可欠であると同時に最も体力を消耗する行為でもあります。そのため、それぞれの行為における適当な量と質を検討することが重要になります。


1.食事と入浴

 

【1.食事と入浴】
  食物は、夜8時以降に摂取すると、膵臓の負担が大きくなります。それ以降の飲食は、肝臓・腎臓・胃臓・心臓等多くの臓器が時間外労働を強いられることに繋がるため、できるだけ消化の良いものを取り、食事量を抑えることが肝要です。腰掛けて良くかむことも消化活動の手助けになります。また、冷たいものの飲食は内臓の疲労を促進することに繋がるため、控える必要があります。

入浴は、身体の洗浄と血行改善を目的に、所要時間を5分から10分程度とし入浴温度を38度にすると、身体に対する負担を最小限に抑えることができます。毎日の入浴時間は30分を限度とし、入浴温度は41度までにすると体力の消耗を防ぐことに繋がります。入浴の時間帯は夕方・日が暮れる前が理想的です。それ以降に入浴する場合は、できるだけ入浴時間の短縮に努め、入浴温度は体温より1度高い程度とすることが肝要です。

食事は、生命を維持するために必要な行為ですが、夜10時を過ぎる飲食は全ての内臓に負担を強いり、健康を損ねる確率が高くなります。夜10時以降の入浴も、心臓・腎臓に負担を強いります。時間が限られた時に食事と入浴を営む必要があるときは、順番を考慮する必要があります。

入浴は疲労回復と血行改善に繋がるため、消化活動を助けます。このことは、2つの生活を短時間で行うために重要な注意点です。入浴温度を38度程度とし入浴総時間が5分程度であれば、身体に対する負担は少ないため、5分後に食事をしても良いと考えます。入浴総時間が10分程度であれば10分後入浴総時間が15分程度であれば15分後に食事をしても身体に対する負担は最小限に抑えられますが、それ以上入浴した際は、食事するまで30分以上休息する必要があると思われます。

ただし、空腹の度合いが高く入浴する体力がないほど低血糖状態にある時は先に食事をする必要があります。食事直後に入浴すると消化活動に要する血液の流れを阻害することになり内臓障害を引き起こすため、入浴は食後約1時間間隔を開ける必要があります。睡眠時間を確保するために、入浴するまでの休息時間を短縮したい場合は、食事の量を半減することにより、30分後の入浴でも内臓の疲労を軽減することが可能であると考えます。

忙しい生活をしているときだからこそ、健康に気をつける事が大切です。生活を維持するために必要な知恵を身につけ、充実した人生を送っていただくことを願いこの文章を書いています。

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