日本鍼灸とは何か
2012年(平成24年)世界鍼灸学会バンドンシンポジウム発表論文

日本・東京 清野鍼灸整骨院 院長 清野充典


【はじめに】

日本では、文献上414年以降1600年にわたり、日本に伝来し発展した鍼灸治療を、国家医療として伝承している。
我が国で行われている鍼灸治療とは何かを紹介する。


【本文】
 日本では、鍼を細く作る技術やきめの細かい艾を作る技術がある。それに伴って、飛躍的に様々な鍼灸技術が生まれた。
同時に、様々な病気を治療する治療法が考案されている。

 日本で行われている鍼治療の特徴は、

  1. 細い鍼を用いて、痛みの少ない治療を行った
  2. 押手を用いて、さらに痛みの少ない治療を行った。同時に、両手で身体の変化を感じ取る治療を考案した
  3. 鍼管を用いて、痛みが感じづらい方法を行った。同時に、安定した治療技術の提供が図られた
  4. 細い鍼を用いたときに、太い鍼を用いたときと同様の治療効果が期待できる鍼技術を考案した
  5. 様々な治療道具を開発し、多くの病や様々な体質に対応した治療を行った

灸治療の特徴は、

  1. きめの細かい艾を考案
  2. 様々な種類の艾を用いる
  3. 艾の大きさや作る力に硬軟を付ける
  4. お灸をする温度を変える
  5. 様々な治療道具を開発


【考察】
日本で鍼灸技術が伝承されてきた理由は、医家が代々存続してきたことにある。


【結語】
 日本鍼灸は、現代医療で效果が得られない病気をも凌駕する治療法である。
広範囲な病気に対応できかつ即効性がある治療を、日本では行っている。


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