男性助産婦誕生先送り 
         〜法案提出せず〜

                  2000.5.17(水)新聞より引用

 助産婦資格を男性にも開放する事を目的にした保健婦助産婦看護婦法の改正を、議員立法で目指してきた自民党は十六日、今国会でも改正案提出を見送ることを決めた。

 日本看護協会と日本助産婦会が三月、男性への助産婦資格開放を求める要望書を提出したことを受け、自民党の南野知恵子参院議員らが、資格開放と同時に、助産婦を「助産師」に、看護婦を「看護師」になどと資格名を変える改正案を準備。今国会での成立を目指し、超党派の議員で国会へ提出しようと与野党間で調整を進めていた。

しかし、野党の一部は「助産婦の中で、男性への資格開放に反対する声がまだあり、十分な議論を尽くすべきだ」として、調整がつかなかった。法案は衆参両院がそろって会期内に可決しないと自動的に廃案となるため、南野議員らは、日程的に審議を尽くすことが難しい、と判断した。
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