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保健政策に伝統医学生かせ
                  2000.10.1(日)朝日新聞より引用

 伝統医学の利点を医療や保健政策にどう生かしていくかをテーマにした国際シンポジウムがこのほど、兵庫県・淡路島にある淡路夢舞台国際会議場で開かれた。

 神戸市にある世界保健機関(WHO)健康開発総合センター(川口雄次所長)が呼びかけ、31カ国から政府担当官や研究者約120人が参加した。
  政府が伝統医学の担当部局や研究所を持ち、専門大学があって、全面的に保健政策に採用しているのは中国、韓国、ベトナムだが、インドネシア、ノルウェー、カナダ、インド、ナイジェリア、ガーナなどでも伝統医学は重視されている。
  インドには「アーユルベーダ」をもとに医療に携わる人が34万人いる。

 一部大学ではそうした人の養成や、独自の薬用植物の研究をしている。

 どの伝統医学でも、有効性の評価や、材料の動植物保護、近代医学との効率的な併用法などが課題。
 シンポジウムでは活発な意見が交わされ、「世界の人々の健康増進、苦痛をいやすため伝統医学を保健政策に取り入れよう」という「淡路宣言」が採択された。

【コメント】
 伝統医学(薬草・鍼・灸)が世界的に西洋医学との効率的な方法を見いだすために、検討されはじめています。 WHOが今回の宣言を出したことにより、各国がシステムの中に伝統医学を取り入れることが予測されます。鍼の先進国である日本がモデルになることが、良い結果 を生むと考えています。

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