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新潟大、来月にも体外受精 エイズウィルス(HIV)に感染している男性の精液からウィルスを取り除き、妻の卵子と受精させて妊娠を目指す体外受精に、新潟大学医学部産婦人科(田中憲一教授)が国内で初めて取り組む。すでに大学の倫理委員会が承認しており、12月中にも実施する予定という。 HIVに感染した男性の精液にウィルスが含まれていると、妻や生まれてくる子に感染する危険があるため、従来は妊娠をあきらめる例が多かった。 この手法は、国内では慶応大学産婦人科が中心になって開発した。重さの違いによって、ウィルスの含まれる精液から精子を分離する。現在の技術では検出できない程度までウィルスを除去することができ、精液中のウィスル量 を千分の一以下に減らすことができるという。すでに国内の複数の大学の倫理委員会が、この手法を使った人工授精の実施を承認している。 開発に携わった東京・荻窪病院血液科の花房秀次部長は「従来は難しかった精子表面 に付着しているウィルスの除去を、新しい方法で可能にした」と話す。 ただ、ウィスルを理論的に完全に取り除くことが出来るわけではなく、100%完全とは言い切れない。 |
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