東京都調布市・京王線調布駅東口徒歩0分の清野鍼灸整骨院ー肩こり・腰痛から骨折・体調不良までご相談ください。

042-481-3770休日木曜・日曜・祝日

院長ブログ

朝日新聞デジタルJIJICOコラム

咳が出たとき疑うべきは風邪?咳が出る原因とその予防策(2019-12-19JIJICO掲載コラム5)

マイベストプロ‐JIJICOコラム集を作成します 清野考案の用語(新設語)を紹介します

咳が出たとき疑うべきは風邪? 咳が出る原因とその予防策

■咳が出たら要注意、重い病気の前触れの可能性も

冬が訪れ、空気が乾燥しています。湿度が低く乾燥する季節は風邪が流行しやすく、12月から2月は特に注意が必要です。「風邪は万病の元」と言いますが、風邪の代表的な症状は咳です。そのため、咳が出ても風邪だろうと思い、重い病気の前兆を疑う人は少ないでしょう。
 しかし、ウイルスに感染したことを示すサイン、肺結核や心筋梗塞の前触れである可能性も考えられます。睡眠や休息を十分に取ったにもかかわらず咳が止まらないときは、専門医を受診する必要があります。

■咳は自主防衛機能のひとつ、子どもや高齢者は特に注意を

咳は、気道内に侵入した異物を排除するための行為です。つまり、自主防御機能です。気道と食道は常に外気と連動しています。食事の際、喉頭蓋(こうとうがい)という気管に食物などが入らないようにフタをする硬い組織が気道をふさぎ、食道が広がります。食事をしないときは気道が広くなり食道が狭くなります。
 口の中で咀嚼(そしゃく)が始まると、連動して働きますが、慌てて何かを飲み込むとすぐに組織の移動が追いつかないため、誤って気道に入り込むことがあります。その時、異物を察知して咳という行為が生じて異物を排出します。
 小児が嚥下(食べ物をかんだり飲み込んだりすること)困難となっているときは、喉頭蓋が細菌に感染して喉頭蓋炎になっていることが考えられます。生命に危険を及ぼすこともありますので、すぐ専門医による検査が必要です。
 成人が食べ物をうまく飲み込めず咳をする場合、原因の一つとして、喉頭蓋の働きに関与する機能の低下が考えられます。
 喉の機能低下を予防するために、飲食前にうがいをして口腔内の衛生を保つ、飲み込む前によく噛む、液体は流し込まずに少し噛んで唾液を混入させるなどの行為が必要です。また、頚(けい=首の部分)や肩を回し、関節の柔軟性を保つことも大切です。
 高齢者の場合、お正月の死亡原因としてよくあげられるお餅による窒息死は、喉頭蓋の機能不全が背景にあります。内臓の機能低下に起因していることも考えられますので、せき込んでいることを見過ごすことは危険です。

■内臓の疲労、体温の低下などにより咳が出る

咳は、気温が低いところに長時間にわたり体を置くと生じる行為です。内臓は、体温を維持するために努力しますが、体温を上げるための筋肉収縮・運動を行わないと低体温を招くため、咳をすることにより全身の筋肉収縮を喚起します。内臓の疲労が強い、体温が低い、気温が低い時ほど咳を繰り返します。
 基礎疾患を持たず、日頃は病気の疑いを持たない人が咳を繰り返す場合は、冷たい物の飲食が多い、運動が不足している、もしくは薄着をしていることが考えられます。室温が低いことも要因の一つです。
 冬に自宅でリラックスしているときは28度、食事をしているときは23~4度が適当ですが、20度以下で生活している人は咳が出やすいと言えます。
 朝方5時頃は気温が低くなりますので、喘息発作が起きやすい時間帯です。肩周りが冷えていることが考えられますので、首回りにタオルを巻くなどして保温すると、咳をおさえることに役立ちます。

■内臓の疲労回復、体温上昇には鍼灸治療やヨガ(YOGA)もおすすめ

冬は忘年会・新年会のシーズンですので、過度の飲食により内臓が疲労気味になる人は多いと思います。睡眠や休息を十分に取ることができない人は、咳が出始めて止まらない状況になりがちです。咳をおさめる方法として、薬物治療以外に鍼灸治療があります。
 内臓の疲労回復が期待できますので、咳の緩和を目指すことができます。寒い時期の運動が苦手という人には、ヨガ(YOGA)がおすすめです。自宅など、狭いスペースでも行うことができます。ヨガ(YOGA)のポーズをとることで筋肉を動かすので体温も上がります。ヨガ(YOGA)においては呼吸も大切な要素なので、ヨガ(YOGA)の呼吸法によりたっぷりと体内に酸素を取り込むことができます。また呼吸系の働きを助けてくれる効果も期待でき、気管支喘息の症状緩和に有効だと言われています。近くの鍼灸院等を利用する際は、咳に伴う基礎疾患や運動経験の有無を伝えた上で、施術などが可能かを確認しましょう。

[筆者コメント]
このコラムは、風邪は万病のもとと言われる咳について書いています。咳に対する考え方は、東洋医学と西洋医学の両方で考える必要があります。
東洋医学では、病因を外因、内因、不内外因に分類します。
 外因     風・寒・暑・湿・燥・火
 内因     喜・怒・憂・思・悲・恐・驚
 不内外因   不適切な日常生活
個人の生活が生み出す「内因」と環境が影響する「外因」によると考えます。咳は内因外因の影響因子が両方にあります。一方で、疾病に罹患している時にも見られます。咳は、「整体力」が低下して来た初期段階に見られます。このコラムを通じて、咳が出始めた時の対処法に目を向けて頂きたく思います。
内因による病気には鍼治療、外因による病気には灸治療が有効です。血液巡行や体液代謝の機能低下を伴うときは、「瘀血治療」が最適です。
東洋医学では、病因の因子を邪気と言います。風因子のことを風邪(ふうじゃ)と言います。風邪(かぜ)は、「内外科治療」である鍼灸治療が最も得意とする病態ですので、このコラムを見た人は、鍼灸治療を選択して戴きたく思います。

[咳に対する鍼灸治療]
 鍼治療が最も得意とする病気は肺疾患です。憂邪(うれいる)、悲邪(かなしむ)に起因する精神疲労を背景とした呼吸器系の病気に、鍼治療は最適です。風邪、寒邪に起因する咳に、灸治療は最適です。寒い思いをすると、体温上昇を目的に咳が出ます。低体温症の人は咳が良く出ます。灸治療をして体を温めると咳はすぐ収まります。
 咳は、肺の代表的な症状ですので、咳でお悩みの人はすぐご来院ください。喘息の人にもお勧めです。鍼灸治療は、肺疾患に有効な治療です。

[風邪と感冒の違い]
 風邪と感冒の違いを知りたい人は、『知らないうちに寿命を縮める危ない生活習慣24』110頁にあるコラム「東洋医学の「風邪」とは」をご覧ください。

2025(令和7)年11月19日(水)に小学館から発売された『知らないうちに寿命を縮める危ない生活習慣24』(清野充典著・小学館)

の内容は、JIJICOに掲載された1~70本目のコラムを24に再編集した内容です。この本のために書いたコラムもあります。清野が提唱する「養正治療」の内容が満載です。ぜひご覧戴き、東洋医学に基づく養生法を実践戴きたく思います。

清野充典 JIJICOコラム集

令和8年(2026年)3月6日(金)
 東京・調布 清野鍼灸整骨院
  院長 清野充典 記

清野鍼灸整骨院は 1946年(昭和21年)10月5日(土)に瘀血吸圧治療法を主体とした治療院「清野治療所」として創業しました 現在80年目です 清野鍼灸整骨院は「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です
※2026年2月2日(月)に東京・調布開設40年目を迎えました

[ 2026.03.06 ]