瘀血吸圧治療は、日本の人が開発した治療法です。青森県弘前市出身の小山内良夫という人が行った治療法です。昭和10年に、福島県でマラリアが流行した際、医療を受けることが出来なかった人に対し、湯飲み茶わんに火を入れ陰圧にして血液を吸い上げる治療をしたところ、一命を取り止めることが出来たことから、始まった治療法だと伝聞しています。
それ以降、療術行為として研究が始まり、弘前大学や広島大学の教授らが学問的な基礎を作り、瘀血吸圧法専門学院という学校が出来ました。「瘀血吸圧師」という資格を持つ人は10万人を超えていたと言われています。昭和32年に学校が無くなり、今はそれを伝承する人がいなくなりましたが、昭和21年から「清野治療所」として診療を行っていた私の父親が、創設者である小山内家の意向を受け、普及活動を行っていました。93歳で亡くなって以降は、息子である清野充典がその後を継いでいます。
瘀血を取り除く治療は古来よりありますが、それらを総称する言葉はありませんので、清野が「瘀血治療」という用語を創設しました。
瘀血治療には、瘀血吸圧治療の他に、鍼治療の一つである刺絡治療、漢方薬を使った治療、民間ではヒル治療などがあります。その中で、代表的な治療方法が、瘀血吸圧治療だと考えています。この治療法は、血液を体外に出しませんので、活動性を失った血液や役割を終えた血液のみを効率よく取り除く治療法です。本来必要な血液を失わない利点があります。同時に、全身を温める効果があります。瘀血吸圧治療は、温熱療法としても秀逸な治療法です。
瘀血吸圧治療を行うと、全身が温まります。低体温の人は、体温が1度以上上昇します。いわゆる冷え症の人、末端だけが冷たいという人、寒がりな人、汗をかかない人、活動性が低い人、内臓の機能低下が認められる人等に有効です。
※瘀血吸圧治療は、1946年の清野治療所創業当時から行っている治療法です。
[ 2020.04.22 ]
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