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朝日新聞デジタルJIJICOコラム

朝風呂や朝のシャワーは自律神経のバランスに影響?入浴で気を付けるべき習慣とは(2020-01-22JIJICO掲載コラム6)

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朝風呂や朝のシャワーは自律神経のバランスに影響?入浴で気を付けるべき習慣とは

■朝の入浴は副交感神経が優位になり内臓に負担がかかる

毎日仕事が忙しく、夜ゆっくり入浴できないという人、毎晩お付き合いが多くお酒を飲むため、お風呂は朝入るという人は多いでしょう。

朝シャワーを浴びると、眠気が取れシャキッとするといった理由もよく耳にします。

でも、この習慣が体力低下を招く恐れがあります。

というのも、午前中は交感神経が働き活動的になっている時間帯です。入浴は、寝るときやリラックスするときに働く副交感神経を優位にするため、自律神経のバランスが崩れます。内臓に負担を強いるだけではなく、精神不安を助長する行為ですので、さまざまな病気を発症する素地を作っている習慣だと考えられます。

免疫力を低下させないためには、夕方から遅くとも23時頃までの時間帯に入浴することが良いと思われます。

■寒い冬は体のほてりをしずめてから外出することが大切

夏の時期、朝風呂や朝のシャワーの後すぐに外出してもさほど体調を崩しませんが、冬の寒い時期は要注意です。

特に朝シャンした後、頭を乾かさないで外出すると冷たい外気が入り込み、身体が心底冷え込みます。30分以上湯船につかり、頭を洗った後ドライヤーで髪を乾かした状態は、全身の皮膚が開いています。寒さを感じやすくなるため、体温を上昇させたつもりでも、結局は低体温を招きます。

2週間以上、毎朝30分を越えて入浴したあとすぐに外出すると、一日中寒さを感じるようになり、突然風邪のような症状を発症する人が少なくありません。秋から冬の時期にかけて毎日朝シャンして出かける人も、風邪をひく確率は高いといえます。

朝、どうしても入浴しなければいけない人、髪を洗う必要がある人は、入浴後に33度以下の冷たい水を身体にかける・冷風を頭皮に当てるなどして、皮膚を閉め、身体のほてりを沈めてから外出する必要があります。

■38度の湯に3分程度入浴で体温は上昇、長湯は体力消耗の要因になる場合も

日本では、「町ごとに風呂あり」といわれるほど銭湯が広がった17世紀以降、多くの人がお風呂を楽しむようになりました。

裸の付き合いは日本を代表する文化ですが、戦後、家風呂ができて追い炊きや保温が可能となってから、徐々に入浴時間が長くなってきたようです。長い時間湯船につかることは健康に良い、疲れが取れる、体温が上昇して冷え症が解消されると思っている人が多いようです。

健康な人の体温は、36.6度から37度です。38度の風呂に入ると体温は上昇します。血液は、1分半から2分あれば全身を一周しますので、3分間38度の湯船に身を沈めれば体温は上昇します。❶
 厚生労働省も41度の入浴を薦めていますが、42度以上の湯船に30分以上入っている人が少なくありません。❷
 厚生労働科学研究成果データベースの研究によると、38℃の入浴は副交感神経の緊張が高まり、リラックス効果から体温の上昇と血圧の低下が同時に起こります。また、42℃以上の入浴は、交感神経を刺激し、血圧の急な変動を起こすことがわかっています。❸

43度や44度のお風呂に、1時間から2時間入っている人の話をよく聞きます。3分を越えて38度以上の湯船に入っていると、保温が効かないお風呂はお湯の温度が下がります。一方、人の体温は上昇して皮膚が開きます。
 いったん上昇した体熱はお湯の方に取られ、寒く感じるようになります。そのため、追い炊きをするか熱いお湯を足す行為をするようになります。これを何度も繰り返すことにより、体力を消耗していきます。特に、肺が弱い人は、気管支喘息や肺炎を引き起こすことが考えられますので、注意が必要です。

 寒い季節は風邪に要注意ですが、免疫力が低下すると細菌やウイルスに感染して感冒にかかりやすくなります。発熱、咳や息切れという症状を発症しないためにも、生活習慣を見直すことが大切です。

[参考文献]
脳科学辞典「体性感覚」独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター 橋本照男、入來篤史
政府広報オンライン 交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!2024年4月9日
厚生労働科学研究成果データベース 大塚 吉則 北海道大学保健管理センター I. 入浴と各種生体機能 (1) 循環機能

〈養正治療編〉(秋)のコラム
このコラムは〈養正治療編〉(秋)のコラムです。秋は、夜の気温が低くなり始め、日較差が大きく、空気の湿度が大きく上下する季節ですので、肺臓の負担となる「外因」が大きくなる季節です。整体力(病体を健康体へ押し戻す力)が一番盛んな季節である夏から見ると、相対的に低下しますので、病気になりやすい時期でもあります。養正治療編の秋は、肺臓の病に関するコラムです。

[筆者コメント]
このコラムは、肺臓の病を誘発しやすい生活習慣について書いたコラムです。全コラムの中で、年間を通じてもっとも読まれています。朝風呂や朝のシャワーをする人が多いことを意味しています。暑い時期に朝入浴することは問題ありませんが、気温が下がり始めるお彼岸(9月20日頃)を過ぎた後から立夏(5月上旬)までの時期は、あまり望ましいと言えません。気管支炎、気管支喘息や肺炎を発症する確率が高くなりますので、日常的な入浴は、避けた方が良いということを知って戴きたくて書きました。

[養正治療と鍼灸治療]
東洋医学には、「春は肝臓、夏は心臓、秋は肺臓、冬は腎臓、季節の変わり目は脾臓の調子が悪くなる」という考えがあります。病気の原因は、個人の生活が生み出す「内因」と環境が影響する「外因」による」と不適切な日常生活による「不内外因」があると考えます。春夏秋冬の病は、「外因・認識力低下」、「内因・整体力の低下」や「不内外因・不適切な日常生活」が関係するという考えです。
東洋医学では、外因、内因、不内外因という病因を下記のように分類します。
 外因     風・寒・暑・湿・燥・火
 内因     喜・怒・憂・思・悲・恐・驚
 不内外因   不適切な日常生活
夏以外に常時朝シャワーを浴びる行為は、不内外因・不適切な日常生活の一つと言えます。
外因、内因、不内外因がもたらす病気に、「鍼灸治療」は有効です。血液巡行や体液代謝の機能低下を伴うときは、「瘀血治療」が最適です。病気をもたらす日常生活の改善方法や運動方法の指導を「養正治療」と言います。このコラムは、養正治療の一つです。

2025(令和7)年11月19日(水)に小学館から発売された『知らないうちに寿命を縮める危ない生活習慣24』(清野充典著・小学館)

の内容は、JIJICOに掲載された1~70本目のコラムを24に再編集した内容です。この本のために書いたコラムもあります。清野が提唱する「養正治療」の内容が満載です。ぜひご覧戴き、東洋医学に基づく養生法を実践戴きたく思います。

清野充典 JIJICOコラム集

令和8年(2026年)3月9日(月)
 東京・調布 清野鍼灸整骨院
  院長 清野充典 記

清野鍼灸整骨院は 1946年(昭和21年)10月5日(土)に瘀血吸圧治療法を主体とした治療院「清野治療所」として創業しました 現在80年目です 清野鍼灸整骨院は「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です
※2026年2月2日(月)に東京・調布開設40年目を迎えました

[ 2026.03.09 ]