日本では、江戸時代より、病を「気血水」に分類して考えてきました。「氣」は心の病、「血」は身体の病、「水」は血液の病のことです。水毒ともいわれていますが、広い意味で言うと、体液全てを意味します。
瘀血治療は、血液全般に関係した病気に有効な治療法です。瘀血は、「ふるぢ」と読みます。瘀血(おけつ)とは、古い血液つまり活動性をなくした血液を意味します。
一口に血液全般の病と言っても、その疾患・病態は多種多様です。瘀血の病に対する治療は様々ありますが、「瘀血吸圧治療」はその中でも代表的な治療法です。清野鍼灸整骨院では、血液全般の病に対して瘀血治療を駆使して対応しています。
「瘀血吸圧治療」を教育する学校は昭和32年(1957年)に無くなりましたので、現在この治療法を行っている治療所は、ほとんど存在しません。清野鍼灸整骨院の前身である清野治療所は、昭和21年(1946年)10月5日に「瘀血吸圧治療」専門の治療所として創業しました。「瘀血治療が有効な病気」について当院のみが持っている知識と73年の経験を背景に、この治療を行っております。
瘀血吸圧治療を行うと、「瘀血」がある人は皮膚面に残ります。その痕が何日で消えるかによって、新陳代謝の状況つまり内臓の疲労度を窺い知ることが出来ます。臨床経験をもとに初めて文字化することを試みてみると、
1日で消失 ほぼ健康体
2日で消失 やや疲れ気味
3日で消失 肉体疲労あり
4日で消失 少々内臓疲労あり
5日で消失 内臓疲労あり
6日で消失 臓器疾患を伴っている恐れあり
7日で消失 臓器疾患を伴っている確率が高い
8日以上消失しないは、疾患を持っている場合が多い
ということが考えられます。上記の考えは、あくまでも目安です。
肝硬変を患っている時は、3週間を超えても、全く瘀血の色は変わりません。瘀血治療は、診断にも役立つ治療です。
※瘀血吸圧治療は、1946年の清野治療所創業当時から行っている治療法です。
「治療の流れ」5.血液のよごれを瘀血吸圧治療で解消
「瘀血(おけつ)吸圧治療について 1 治療の方法(やり方)について」
[ 2020.04.21 ]
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