1週間前にビラン性胃炎と診断され、薬物医療で緩解しない30歳の男性が来院されました。十二指腸の消化液が胃に逆流して胃の出口が炎症を起こしているという生理学的な判断です。
じっとしていても痛みが強く仕事ができない。薬を服用しても、痛みが止まらないとのことでした。日常生活の不規則と精神的ストレスからくる胃痛は現代社会に多い一般的な「症状」です。
「症状」がでたときは身体が元に戻りた~いといっている時ですから、身体を休めなければ治癒しません。日常生活の養生を確認し(「くらしと養生」のコーナー参照)、鍼灸治療を開始しました。治療は約15分後に終了、そのとき痛みは殆ど消失していました。
臓の病(肝臓・腎臓・肺臓・心臓・脾臓・膵臓)は4~5日に1回、腑(胆嚢・胃・小腸・大腸・膀胱)の病は毎日診療するのがよいと認識しています。腑の病は短期間で治癒に導かなければいけない(導ける)からです。患者さんには次の日に必ず来院していただくように申し伝えました。
翌日来院していただいたときには、胃の痛みは全くなく1週間ぶりに食事がおいしくいただけたそうです。急性時の腑の病に対しての治療効果の持続は約24時間と考えていますので再び同様に治療しました。2日後、食後の強いもたれと違和感が残存するのみとのことでした。4日後(前日休診日のため)に来院した際は、治療開始直後より1度も痛みが出ていない事を確認、違和感も前日に少しあったが治療開始後3日目までだったとのことを伝えていただきました。
3度の鍼灸治療で改善した事になります。その後、1週間経過した後も状態は良好であることを確認ました。
鍼灸治療に西洋医学で病名診断された病気が改善する力があることは、毎日の臨床で実感しています。薬物医療に替わる医療であることは間違いのないところですが、生理学的な解明・基礎医学の進歩が待ち望まれるところです。
※清野鍼灸整骨院旧ホームページ「東洋医学の辞書サイト」内にある「はりってなあに?」の内容を転載しています。上記は内科編です。
[ 2020.12.09 ]
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