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院長ブログ

朝日新聞デジタルJIJICOコラム

テレワークによる運動不足で心肺機能が低下?その解消法は入浴方法にある!?(2020-06-10掲載 JIJICOコラム11)

マイベストプロ‐JIJICOコラム集を作成します 清野考案の用語(新設語)を紹介します

テレワークによる運動不足で心肺機能が低下?その解消法は入浴方法にある!?

長時間の座業によって心肺機能が低下する?

新型コロナウイルスの影響で、社会全体がテレワークを推奨しています。今後増々、この傾向は加速することでしょう。自宅勤務が増える事により、通勤時間がなくなります。満員電車や通勤にかかる体力面の負担はなくなりますが、一方で運動不足が懸念されます。また、長時間パソコン仕事をすることは、心臓への負担増加になります。仕事が座業中心の人は、50分仕事をしたら10分ほど立ち上がり身体を動かすことや歩行することが大切です。筋肉運動や足底に刺激を与えることにより、血液の還流を助けますので、心臓の負担が軽減されます。一日中動かないでいると、心肺機能の低下を招きますので、免疫力が低下し、感染した際は重症化しやすくなりますので、注意が必要です。

入浴は心に安らぎを得るが長湯は体力を落とし逆効果に

日本人の入浴方法は、世界的に見て特徴的です。特に、湯船に入る方式は、日本独特の文化と言えます。お風呂の入り方や楽しみ方は、十人十色ではないかと思います。日本人にとって心が落ち着く瞬間ではないでしょうか。しかしながら、ストレスを解消しようと思い、長湯すると体力を消耗します。長湯している人は、熱い風呂に入る傾向があります。身体が疲れた時、38度程度の湯船に2~3分の入浴は有効な方法ですが、42度以上の湯船に30分以上入浴していると、体力低下を招きます。湯船で読書やゲームをしている人が多くなっているようです。飲酒後の入浴や入浴中の飲酒をしている人も少なくありません。一日の疲れを癒すために楽しみとしている場所が、病気の温床になっているかもしれません。

身体を洗うタイミングが湯船に入る前と後で疲れの取れ方が違うの?

ご自宅で生活をしている方は、基本的に健康な方ですので、どのような入浴の入り方をしても支障はありませんが、疲れを感じているときは、病気にならないための工夫が必要です。

1.心にさほど疲れを感じず体に強い疲労を感じているときは、まず身体をしっかり洗ってから、38~40度の湯船に3~4分入った後、入浴を終える。

2.心にさほど疲れを感じず体に軽い疲労を感じているときは、38度の湯船に2~3分入り、体温を上昇させてから身体を洗い、再度38度の湯船に1~2分入った後、入浴を終える。

3.心が疲れて体に力が入りにくい時は、掛かり湯をした後、38度の湯船に2~3分入り、体温を上昇させてから身体を洗って入浴を終える。

4.心身ともに極度の疲労を感じているときは、湯船に入らず、手足と顔と陰部を洗うのみとして入浴を終える。

心身の疲労は、心肺機能の低下を招く恐れがあります。長時間運動性の低い仕事を続け、精神活動が興奮した状態のままで入浴することは危険です。入浴中に脳内出血や心筋梗塞を起こす確率が高くなります。紹介した入浴方法は、心肺機能に負担がかからない一例です。

心と体の疲労が取れる身体の洗い方とは?

身体を洗う行為は、皮膚面を刺激することでもあります。身体を擦(こす)る強さや擦るための媒体によって刺激量は異なりますが、いずれにしても皮膚に触れる行為は、身体にとって心地良い刺激となります。自分の身体を擦る刺激は、自分にとって最も心地良い刺激量だと思います。どんな治療者よりも気持ち良く出来ることでしょう。あとは、擦る順番を考えるだけです。日常、何気なく擦る順番を選択していることと思います。女性は身だしなみの都合によって、顔や頭を先に洗う人が多いようです。肉体労働している人は、まず汚れたところから洗うことでしょう。しかしながら、身体の調子が悪いときは、洗う順番を変えることで、心身の状態を調整することが可能です。身体の調子が、下記のような状態にあるときは、洗い方を工夫すると違いが分かります。

1. 精神疲労がものすごく強くて頭がすごく重い時
 2. 裸になった時寒くてすぐ湯船に入って温まりたいと思うほど体が疲れている時
 3. 裸になっても寒さを感じず頭の疲れもさほど感じていないものの体に多少の疲れを感じている時

1の洗い方
 頭部、顔面部、胸部、腹部、上肢、下肢、背中の順番に洗います。

2の洗い方
 背中、下肢、上肢、腹部、胸部、顔面部、頭部の順番に洗います。

3の洗い方
 下肢、上肢、腹部、胸部、背部、顔面部、頭部の順番に洗います。

いずれの場合も、最初に洗う場所を少し長めに擦ると効果的です。洗う順番を変えるだけで、お風呂から出た後、身体のすっきり感が違います。身体を擦る物は、網布のように少し抵抗があると、心地良さが増します。他にも洗い方は工夫次第でたくさんあります。身体を洗う順番や自分の肌に合った入浴グッズを探すことが、ストレス解消に繋がります。

長時間の座業は心肺機能の低下を招くので鍼灸治療でメンテナンス

湯船に入るタイミング4種類と身体を洗う順番3種類を組み合わせると、体調不良に対する対応方法が、格段に増えます。過去に病気をしたことがある方、身体に障害を持っている方や基礎疾患をお持ちの方は、入浴する際により一層注意を払う必要があります。紹介した例を参考に、ご自分に合った入浴方法を是非見つけて頂きたいと思います。精神活動が亢進状態にあるときは、入浴する際に注意が必要です。また、体温が低下している朝方に入浴して、心肺機能に異常を来し溺死している例は少なくありません。日常的に動悸や息切れを感じている人は、入浴方法の検討が必要です。専門医を受診しても薬物治療の必要性がないという方は、心身機能の回復や精神の安定に鍼灸治療が有効ですので、お近くの鍼灸院をご利用いただきたく思います。

〈養正治療編〉(秋)のコラム
 このコラムは〈養正治療編〉(秋)のコラムです。秋は、夜の気温が低くなり始め、日較差が大きく、空気の湿度が大きく上下するという「外因」の影響により、肺臓に負担がかかる季節です。
 整体力(病体を健康体へ押し戻す力)が一番盛んな季節である夏から見ると、相対的に力が徐々に低下して、病気になりやすい時期でもあります。養正治療編の秋は、秋に生じやすい肺臓に関するコラムです。 

[筆者コメント]
  このコラムは、長時間動かないでいると心肺機能が低下するということについて書いています。心肺機能が低下すると精神活動に影響を及ぼします。東洋医学は、こころの病からからだの病へ移行するという考え方があります。このコラムでは、こころを平穏に保つ方法の一つとして、適切な入浴方法を紹介しています。からだの洗い方を工夫することにより、心身の疲労回復に役立ちますので、お試し戴きたく思います。整体力の向上にお役立て戴くことを願い、書きました。

[養正治療と鍼灸治療]
 東洋医学には、「春は肝臓、夏は心臓、秋は肺臓、冬は腎臓、季節の変わり目は脾臓の調子が悪くなる」という考えがあります。病気の原因は、個人の生活が生み出す「内因」と環境が影響する「外因」による」と不適切な日常生活による「不内外因」があると考えます。春夏秋冬の病は、「外因・認識力低下」、「内因・整体力の低下」や「不内外因・不適切な日常生活」が関係するという考えです。
 東洋医学では、外因、内因、不内外因という病因を下記のように分類します。
  外因     風・寒・暑・湿・燥・火
  内因     喜・怒・憂・思・悲・恐・驚
  不内外因   不適切な日常生活
 整体力を発揮するためには、肺臓の働きを正常に保つ必要があります。肺蔵に負担がかかる環境の中に長時間いると肺臓の機能が徐々に低下します。また、精神的なストレスが長期間続く不内外因・不適切な日常生活は、肺臓にとって大敵です。
 外因、内因、不内外因がもたらす病気に、「鍼灸治療」は有効です。血液巡行や体液代謝の機能低下を伴うときは、「瘀血治療」が最適です。病気をもたらす日常生活の改善方法や運動方法の指導を「養正治療」と言います。このコラムは、養正治療の一つです。

2025(令和7)年11月19日(水)に小学館から発売された『知らないうちに寿命を縮める危ない生活習慣24』(清野充典著・小学館)



の内容は、JIJICOに掲載された1~70本目のコラムを24に再編集した内容です。この本のために書いたコラムもあります。清野が提唱する「養正治療」の内容が満載です。ぜひご覧戴き、東洋医学に基づく養生法を実践戴きたく思います。

清野充典 JIJICOコラム集

令和8年(2026年)3月16日(火)
 東京・調布 清野鍼灸整骨院
  院長 清野充典 記

[ 2026.03.16 ]