流行性耳下腺炎・顎下腺炎の治療は、現状では有効な薬はないと言えます。
西洋医学の処置法として、耳下腺が長期間にわたり腫れていると壊死することがありますので抗炎症剤の服用を勧める医師がおります。また、無菌性髄膜炎を合併を考慮し抗菌剤の服用を勧める医師もいます。
基本的には安静を保ち腫れがひくのを待ちます。
個人的な見解ですが、体温が37度台の時は体力が勝っていますが、38度を越える時は病気に押されてきているといえます。体力回復に有効な鍼灸治療を是非検討してみてください。
通院が可能な体力があるときに治療を開始することが肝要です。治療対象年齢は生後3週間を経過していたら大丈夫です。
理想的な開始時期は、耳下腺に痛みやわずかな腫れを感じたときです。すぐに鍼灸治療を開始すると早期回復が期待できます。基礎体力の状況によっては熱の上昇や耳下腺がはれ上がることを防ぐお手伝いができます。
おたふくかぜは、 気がつかないうちに抗体ができている人が多いのですが、10歳を過ぎて思春期・成人期にまれに発病する人がいます。基本的に体力が低下しているときが多く、症状が悪化すると特に男性は大変です。20~30%の人が睾丸炎を起こすからです。睾丸炎になると睾丸は腫れあがります。2個腫れることは少ないのですが、1個でもとても痛くつらい症状です。睾丸炎はおたふくかぜ発症後1週間以内に起こるのが通 常ですが、時には3週間以上経過してから発症することもあります。また、睾丸炎のほか発熱・寒気・嘔吐などの症状を伴います。まれに後遺症として男性不妊や勃起障害になることがありますので安静を保つだけで症状が消えることを期待するのは得策ではありません。人によっては、膵臓炎を合併することがあります。
成人してからおたふくかぜが発症した人や男性はすぐに鍼灸治療をすることを考えてみてください。
小児はりが有効な症状は「小児はりについて」をご覧ください。
「小児はりの効果について 流行性耳下腺炎・顎下腺炎1」
当院の治療をご希望の方は、「治療の流れ」をご覧頂きたく思います。
東京・調布 清野鍼灸整骨院
院長 清野充典 記
[ 2019.09.20 ]
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