関節を構成する骨が関節包から飛び出ることを脱臼と言います。関節包とは関節を包み込む包装紙の様なもので、弾力性に富み、通常の力では突き破ることが出来ません。関節は多彩な動きをしますが、この関節包と周囲を取り囲む靭帯によって滅多なことでは関節の位置は変わらないように出来ています。しかし、直接関節に強い力が加わって関節包が破れ、靭帯が切れると骨が飛び出てしまいます。これを脱臼と言います。関節包内に留まっているものを捻挫と言います。解りやすく言うと、大きくずれると脱臼で、軽くずれたものが捻挫です。
ヒトの骨は約200個余りあり、関節は260個を少し上回ります。骨の数により関節の数は異なりますが、全ての関節が脱臼するわけではありません。
脱臼を生じやすい代表的な関節は肩関節です。可動域が広いため外力を受けやすいことが要因です。他には肘・膝・手首・足首など、四肢の関節全てで発生しやすい関節と言えます。特に、手や足の指は、脱臼が頻発する関節です。不用意に指を引っ掛け脱臼すること例が数多くあります。
日常何気ない動作をしているにもかかわらず、手を何かにぶつける、足を敷居に引っ掛け転んでしまう等の行為は、集中力が低下している証拠です。過剰労働や寝不足が、背景にあると思われます。また、運動不足による筋力低下は、関節可動域の限界点を超えた際、元の位置に戻る力が低下しているため、関節内に外力が伝わりやすく、関節包や靭帯の損傷を引き起こすことが考えられます。回旋力や打撃が直接加わると、容易に脱臼する傾向にあります。
最近は、自転車同士による衝突事故で脱臼する人が増えて来ました。自宅での勤務が増え、体力が低下している人は、脱臼を起こす確率が高くなっています。
脱臼だと思ったら、すぐご来院ください。1時間以内に徒手整復術を行えば、とても後遺症を残す確率が格段に低くなります。
「骨折・脱臼に鎮痛剤は必要ありません」
「脱臼でメスを入れる時と入れない時の治り方の違い」
「脱臼だとわかったらどうしたら良いのか 捻挫との見分け方は?」
「筋力の低下は脱臼を招きやすい 睡眠不足による集中力低下は関節をひっかけて脱臼を起こす確率が高くなります」
「脱臼をしたら最初にするべきことは関節の保護 不用意に引っ張ると骨折や靭帯断裂などの二次的被害を招きます」
「脱臼した関節の冷やしすぎは厳禁 4℃程度の水をタオルに染み込ませて患部に当てましょう」
「脱臼を確認後 6時間以内に徒手整復(非観血療法による外科手術)をすれば後遺症はほとんど残りません」
当院の治療をご希望の方は、「治療の流れ」をご覧頂きたく思います。
東京・調布 清野鍼灸整骨院
院長 清野充典 記
朝日新聞デジタル マイベストプローJIJICO掲載コラム
「骨が折れたなと思ったらすべき事は何か 冷やし過ぎは良くない?」
「脱臼した時に関節を自分で戻すのは危険 もし骨折を伴っていたらどうなる?」
「捻挫は放置しても治らない 有効な治療方法は?」
[ 2021.01.18 ]
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