捻挫は、外傷の程度によって治癒期間が異なります。腫れや熱感を伴わず運動時に痛みがある程度であれば、「軽度」の捻挫です。約1週間で回復します。軽い腫れや熱感があり動かしたとき強い痛みを伴っている状態であれば、「中等度」の捻挫と判断できます。関節周囲の細胞が傷ついた状態ですので、回復に約2週間を要します。内出血があり関節周辺が赤く大きく腫れていて動かすと強い痛みを覚える状態であれば、「重度」の捻挫と判断できます。靭帯を部分断裂していることが考えられますので、回復に約3週間を要します。
いずれの場合も、関節を動かしたとき痛みを感じることが特徴です。痛みは、内臓の疲労から反射的に生じることもありますが、頭痛や肋間神経痛等と異なり、関節運動に限定されます。肩を回して一定方向に動かして痛みを感じる様なら捻挫が考えられます。その状態を看過して、日常活動を継続していると、関節周辺の筋肉は不均衡な運動を繰り返すことになるため、関節のずれが大きくなります。少しずつ運動時に痛む範囲が大きくなり、やがては強い痛みを覚えるようになります。「軽度」の捻挫から「中等度」の捻挫へと移行するわけです。動きが悪くなることにより、外力を不用意に受けやすくなることが少なく無く、「重度」の捻挫を引き起こす場合もあります。
強い痛みを放置していると、やがて、関節がずれたまま硬直します。運動範囲が狭小され、痛みは鈍痛に変わります。体力が低下すると寝ている時に痛みを感じるようになり、夜間痛がひどくなると睡眠不足に陥ります。この状態になると、なにが原因かわからなくなり、痛み止めを飲んでも解消されなくなります。その後、日中動かしていなくても鈍痛を感じ始めます。医療機関へ行くことを検討し始める時期ですが、痛みが多岐に亘り、何を訴えたら良いのか判断が付かず、鎮痛剤を飲みながら様々な病気を併発するようになる方が非常に多く来院しています。肩関節周囲炎と言われる状態ですが、俗称で「四十肩」や「五十肩」と言われます。元々は「軽度」の捻挫がスタートだという場合も少なくありません。
関節のずれを徒手整復術で治した直後に痛みが解消されることは、少なくありません。関節拘縮が生じているときは、鍼灸治療をして整復が可能な状態まで回復してから関節のずれを直すと、痛みが解消されます。いずれにしても、捻挫は放置しても治らないということを知っておくべきです。
当院の治療をご希望の方は、「治療の流れ」をご覧頂きたく思います。
「脱臼と捻挫の見分け方」
「捻挫の痛みは外科手術である徒手整復医術実施後すぐに消失します」
「捻挫をすると関節を動かしたとき痛みや違和感を伴います」
「重度の捻挫は約3週間で治ります」
「中等度の捻挫は約2週間で治ります」
「軽度の捻挫は約1週間で治ります」
「捻挫をしたら1時間以内にお越しください」
「捻挫は何日くらいで治るのか」
「骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷の方が毎日来院されます 怪我をしたら放置せず可能な限り早くご来院ください 6時間以内に治療すれば予後は良好です」
「捻挫は放置しても治りません 捻挫は外力が加わり関節がずれた状態です 日常繰り返し行う動作中にも捻挫は起きます」
「捻挫は2~3週間で治ります 長引く理由は関節のずれを解消していないことが原因です」
「捻挫は時間が経てば経つほど悪くなります 炎症を起こしていないのに湿布を貼ると悪化します」
「捻挫は6時間以内に徒手整復(非観血療法による外科手術)をすれば即座に痛みが解消または軽減され2~3週間で回復可能です」
東京・調布 清野鍼灸整骨院
院長 清野充典 記
朝日新聞デジタル マイベストプローJIJICO掲載コラム
「骨が折れたなと思ったらすべき事は何か 冷やし過ぎは良くない?」
「脱臼した時に関節を自分で戻すのは危険 もし骨折を伴っていたらどうなる?」
「捻挫は放置しても治らない 有効な治療方法は?」
[ 2021.01.23 ]
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