ベルギー

人口は2億3000万人を超える世界第4位の規模。
その大多数はイスラム教徒であり、世界最大のイスラム人口国としても知られる。

■2012WFAS鍼灸国際シンポジウム学会・インドネシア大会■

 開催国のインドネシアは、イスラム教が9割を占めるため、学会会場には、多くのイスラムの方が参加をしていました。女性の鍼灸師も大勢参加され、気軽に名前を呼んで、写真を撮ったり、お互いに色々な質問をして交流を深める事が出来ました。


 ■ライセンス

 インドネシアでは、専門学校に通い、22教科の学内試験を取ることで資格をもらえるそうです。日本のように国家資格ではないようです。就職先は、鍼灸の診療所、ハイクラスのホテル内にある診療所、スパなどの美容エステサロンということでした。治療費は、2時間で5000円と聞きました。平均月収が5万円のようなので、かなり高価な治療と言えます。
  日本で行っているお灸治療は、捻ったもぐさのがい柱に火をつけて行いますが、インドネシアでは、もぐさを紙で束ねた棒灸を使った治療が、お灸治療だそうです。インドネシアでは、調子が悪くなると、伝統的な民間療法をまず実践するそうです。身近な植物の葉を症状に合わせて採ってきては、煎じて飲んでいると聞きました。
  鍼灸は、一般に広く浸透していない印象を受けました。

 ■2012WFAS鍼灸国際シンポジウム学会・インドネシア大会

 2012年度WFAS鍼灸国際シンポジウムは、11月16日(金)〜18日(日)の3日間にわたりインドネシア・ジャワ島、首都ジャカルタから西へ車で約3時間のところに位置するバンドン市内のMason Pines Hotelで開催されました。 2006年にバリ島で開催されて以来、6年ぶりのインドネシア開催でした。 今学会は2部構成で、16日(金)にワークショップ、17日(土)・18日(日)にWFASシンポジウムが開催されました。参加者はワークショップ109名、シンポジウム260名で、24カ国から医師や鍼灸師など鍼灸研究者が集まりました。WFASシンポジウムでは、基調講演が7題、一般演題は51題で、日本からは5題の発表がありました。  


 日本からの発表者

  • 篠原昭二(明治国際医療大学)
    Analgesic Effect of Acupuncture Treatment using Japanese Style Minimal Acupuncture for Cancer Pain in a Palliative Care Ward
  • 和辻 直(明治国際医療大学)
    Hemodynamics Changes with Acupuncture (Study of Stagnant Blood Syndrome related to Cancer)
  • 村田徳治郎(ルカ鍼灸治療院)
    Acupuncture for Chronic Pain
  • 清野充典(清野鍼灸整骨院)
    What is Japanese Acupuncture and Moxibustion Therapy?
  • 村田朝子(清野鍼灸整骨院)
    Acupuncture Technique for Acute Abdominal Pain

 医療の中で鍼灸治療が有効であることを今後ますます世界に発信していくことが、鍼灸治療の発展につながる大切な一歩だと考えます。各国に根ざした伝統医療や鍼灸治療技術を知ることで、新たな発見があることと思います。2013年11月には、オーストラリア・シドニーで、4年に1度の世界鍼灸学会が開催される予定です。
独立記念塔―モナスー
ジャカルタ市
【独立記念塔―モナスー】
【ジャカルタ市】
会場のMason Pine Hotel
ジャカルタ歴史博物館
【ジャカルタ歴史博物館】
【会場のMason Pine Hotel】
参加した先生方と記念撮影
発表証書授与
【参加した先生方と記念撮影】
【発表証書授与】

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