脱臼は、繊維性強直(せんいせいきょうちょく)(関節内の癒着)が起きていないうちに徒手整復術を行うと、容易に復元可能です。1時間以内であれば患者さんの苦痛は殆どなく元通りになります。
6時間以内がすんなり良くなる目安と考えてください。それ以上の時間を経過すると、関節を取り巻く筋肉がどんどん硬くなり、整復する際に痛みを伴います。氷で冷やしすぎると、その状態を助長します。脱臼部位は、出来るだけ常温の状態を保ち、少なくとも24時間以内に整復することを勧めます。
しかし、どうしても医療機関を受診することが出来ず、数日経過してしまうこともあると思います。その際、関節内の筋肉の硬直を生じ、徒手整復術(非観血療法)での治療は、困難となる場合があります。肘関節は特にその確率が高く、メス(観血療法による外科手術)を入れないと関節を元の位置に戻せなくなることが少なくありません。そのため、早い段階での治療が困難な時は、緊急的な処置として、危険性を伴わない範囲で、元の位置に近づけておくことは必要です。
肘関節を自分で整復することは困難だと思いますが、肩関節は、骨折していないようなら、ある程度自分で元の状態に戻すことが功を奏する関節です。身動き取れない状態にあるときは、通話アプリ等を利用して、専門医に診察していただき、映像を見ていただきながら整復動作をすることも、選択肢として考えられます。
緊急を要するときは、ご相談いただきたく思います。数日以上経過した脱臼に対し、鍼治療をして関節を支持する筋肉を緩めてから整復すると元に戻る確率は高くなりますが、経験上1週間を経過すると、どこの関節でも難しいと認識しています。脱臼を確認したら、できるだけ早くご来院ください。
「骨折・脱臼に鎮痛剤は必要ありません」
「脱臼でメスを入れる時と入れない時の治り方の違い」
「脱臼だとわかったらどうしたら良いのか 捻挫との見分け方は?」
「筋力の低下は脱臼を招きやすい 睡眠不足による集中力低下は関節をひっかけて脱臼を起こす確率が高くなります」
「脱臼をしたら最初にするべきことは関節の保護 不用意に引っ張ると骨折や靭帯断裂などの二次的被害を招きます」
「脱臼した関節の冷やしすぎは厳禁 4℃程度の水をタオルに染み込ませて患部に当てましょう」
「脱臼を確認後 6時間以内に徒手整復(非観血療法による外科手術)をすれば後遺症はほとんど残りません」
「捻挫は放置しても治りません 捻挫は外力が加わり関節がずれた状態です 日常繰り返し行う動作中にも捻挫は起きます」
「捻挫は2~3週間で治ります 長引く理由は関節のずれを解消していないことが原因です」
「捻挫は時間が経てば経つほど悪くなります 炎症を起こしていないのに湿布を貼ると悪化します」
「捻挫は6時間以内に徒手整復(非観血療法による外科手術)をすれば即座に痛みが解消または軽減され2~3週間で回復可能です」
当院の治療をご希望の方は、「治療の流れ」をご覧頂きたく思います。
東京・調布 清野鍼灸整骨院
院長 清野充典 記
朝日新聞デジタル マイベストプローJIJICO掲載コラム
「骨が折れたなと思ったらすべき事は何か 冷やし過ぎは良くない?」
「脱臼した時に関節を自分で戻すのは危険 もし骨折を伴っていたらどうなる?」
「捻挫は放置しても治らない 有効な治療方法は?」
[ 2021.01.22 ]
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