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院長ブログ

当院の治療(鍼灸院)

お灸のはなし 4 日本の艾工場

※「東洋医学の辞書サイト」は、清野鍼灸整骨院の旧サイトです。「お灸のはなし」は、旧サイトには写真入りで詳細にわかりやすく書いています。新サイトでは、文字のみの紹介になりますので、良かったら、旧サイト「東洋医学の辞書サイト」をご覧いただきたく思います。

4 日本の艾工場

お灸は中国秦の時代に、湖北省から出土した木簡(竹に書いた文章)に記述があることから約2200年前には存在していた治療法と考えられます。日本には朝鮮半島を経て伝承したと考えられています。

欽明天皇の23年(562年)に高麗から呉の国の知聡が帰化した時にもたらした医書・『明堂経』の中に鍼灸のことが記載されており歴史上それが原点と考えられます。いまから1400~1500年前の事です。その当時は自家用に各戸毎に製造していたようです。

大量に生産するようになったのは江戸時代からで伊吹山で主に作られていました。(写真右:柏原宿(滋賀県山東町柏原)でのモグサ店の様子を描いた浮世絵)1636年(寛永13年)、岐阜県の春日で記録文書が残っています。

その後長野県、滋賀県、富山県をはじめ各地で量産されるようになり明治6~7年頃には15府県で製造されお灸は国民の民間療法として浸透していきました。その後明治・大正・昭和の時代になり西洋医学の導入・戦後の国民生活の欧米化とともにもぐさの需要が減少、もぐさ工場も閉鎖に追い込まれるようになりました。

終戦間近は火薬の導火線がわりに使用されたもぐさですが、その頃はよもぎ生産、採取の関係上製造はほぼ新潟県に限られてきていました。30ヶ所あまりの工場が上越地方に集中していましたが、現在は(平成13年)3工場しか上質のもぐさを作っていません。他に、滋賀県に1工場あるのみとなりました。下級のもぐさは中国でも製作しているので輸入できますが、上質のもぐさは日本でしか製造出来ない非常に貴重なものです。日本人特有な繊細さと手先の器用さ、頭脳、勤勉さ、日本の気候、風土がかみ合った最高の技術です。小さくもぐさをひねる事ができるのも、この製法があればこそで日本の技術が世界一と言えるのも先人のおかげです。

現在は、名立町(現上越市)の佐藤竹右衛門商店の「佐藤もぐさ」が日本の70~80%を占めています。この貴重な製法を後世に伝え、灸治療が無くならないよう、日本の鍼灸師、国民が支えていかなければならないと思っています。

誰か無形文化財に指定するように推薦してくれませんか。

お灸のはなし 1 はじめに
 「お灸のはなし 2 お灸って何?
 「お灸のはなし 3 艾(もぐさ)の作り方
 「お灸のはなし 4 日本の艾工場
 「お灸のはなし 5 なぜ線香で火をつけるの?
 「お灸のはなし 6 日本の線香工場
 「お灸のはなし 7  お灸って熱くないの?
 「お灸のはなし 8 お灸と鍼はどう使い分けるの?
 「お灸のはなし 9 お灸ってどんなときにするの?
 「お灸のはなし 10 お灸に効く病気は?

東京・調布 清野鍼灸整骨院 
  院長 清野充典

清野鍼灸整骨院は1946年(昭和21年)創業 
※清野鍼灸整骨院の前身である「清野治療所」は瘀血吸圧治療法を主体とした治療院として1946年(昭和21年)に開業しました。清野鍼灸整骨院は、「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です。

[ 2021.02.03 ]

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