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院長ブログ

当院の治療(鍼灸院)

お灸のはなし 8 お灸と鍼はどう使い分けるの?

※「東洋医学の辞書サイト」は、清野鍼灸整骨院の旧サイトです。「お灸のはなし」は、旧サイトには写真入りで詳細にわかりやすく書いています。新サイトでは、文字のみの紹介になりますので、良かったら、旧サイト「東洋医学の辞書サイト」をご覧いただきたく思います。

8 お灸と鍼はどう使い分けるの?

きゅうとはりは、昔から夫婦のように同じ扱いを受けてきました。患者さんを治療する時、ある時は灸を用い、ある時は鍼を用います。この2つの医術は、切っても切れない関係です。日本では、『はり師』と『きゅう師』は別々の国家資格ですが、国家試験では専門科目以外は同じ扱いです。ここでも夫婦のような扱いになっています。もっともどちらかの専門科目に合格しないと、全ての教科を受験しなおさなければいけませんが・・・。

では、お灸と鍼はどうやって使い分けていると思いますか?

お灸は血の流れを良くし、鍼は気の乱れを調整する医術として発生したと古来より考えられています。東洋医学の専門家は、血と気の言葉の背景にある意味がわかりますから、この説明が一番簡潔なのですが、それ以外の方には良くわからないと思いますので、私なりの簡単な言葉での解釈を付け加えます。 

ヒトは、体の調子が崩れてきたとき、元に戻りたいという現象として「症状」が表れます。この時はまだ体力があります。鍼治療で大丈夫です。
身体を休めずに同じ生活を続けると、体内で熱を作る力が衰え、冷えを受けやすい状態になります。灸治療が必要です。

体力のある病気の人に対しては鍼治療単独で緩解しますが、体力を消耗し身体が冷えを感じている人や長期間患っている病気の人は灸治療が必要だという事です。体調が少しくずれた患者からガン患者まで、鍼灸治療が幅広く適応なのはこんな理由からです。

お灸のはなし 1 はじめに
 「お灸のはなし 2 お灸って何?
 「お灸のはなし 3 艾(もぐさ)の作り方
 「お灸のはなし 4 日本の艾工場
 「お灸のはなし 5 なぜ線香で火をつけるの?
 「お灸のはなし 6 日本の線香工場
 「お灸のはなし 7  お灸って熱くないの?
 「お灸のはなし 8 お灸と鍼はどう使い分けるの?
 「お灸のはなし 9 お灸ってどんなときにするの?
 「お灸のはなし 10 お灸に効く病気は?

東京・調布 清野鍼灸整骨院 
  院長 清野充典

清野鍼灸整骨院は1946年(昭和21年)創業 
※清野鍼灸整骨院の前身である「清野治療所」は瘀血吸圧治療法を主体とした治療院として1946年(昭和21年)に開業しました。清野鍼灸整骨院は、「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です

[ 2021.02.09 ]