※清野鍼灸整骨院旧ホームページ「東洋医学の辞書サイト」内にある「お母さんのための子育て学」の内容を一部修正して転載しています。
赤ちゃんの育て方は時代とともに移り変わってきましたが、おっぱいを飲ませている姿は、めっきり見なくなりました。お母さんである前に、まず「女」なのだろうと思います。おんぶ紐に関しても、ずいぶんいろんな物があります。少子化をにらみ、多少高価でもファッション性を重視した製品が多くなった気がします。
最近気になるのは前だっこです。いつも顏が見えるからいいということでしょう。背負っている姿は苦労しているようにも見えますから、これもファッション性を重視したものだろうと思っています。
しかし、このことは赤ちゃんの脳の発育を妨げるのではないかと思っています。おんぶされていると、お母さんの背中越しや横を見たりして、いろんな景色が目に飛び込んできます。眼に映る変化が脳細胞を刺激します。前だっこだと、赤ちゃんはいつもお母さんの顏を見ている事になります。これでは、変化がありません。それどころか、お母さんの機嫌のよしあし、声の調子や表情に左右された子供に育ってしまうのではないかと心配します。赤ん坊の目の前で完璧な態度を取り続けることなど、到底できるものではありません。抱っこ紐を使わないときは、前だっこをしますので、両方の環境を赤ちゃんに提供することが大切なのではないかと考えます。
また、赤ちゃんの体温を維持するためには、お腹と背中が理想的です。おんぶしているとき、赤ちゃんは動いていません。生命力だけで体温を維持しています。お母さんの背中と赤ちゃんのお腹が合わさっている事により、内臓の働きを維持できます。前だっこはお腹とお腹が合わさっています。もともとお腹は冷えやすいですから、大人になると冷たい人が多く、しかも子育て中のお母さんは疲れていますから、お腹が冷えている人は多い印象です。前抱っこしていて赤ちゃんを暖かく感じないとしたら、母親が赤ん坊の熱を奪っていることが考えられます。隙間が出来易い構造だと、赤ちゃんのお腹は冷えやすい環境にあると言えます。つまり前だっこは赤ちゃんの成長を妨げる結果に繋がりやすいと考えられるのです。(赤ちゃんが小さいときは、胸で抱っこしている状態なので、最初の内はその傾向が小さいと思われます。)
おんぶしていると暑くてすぐ汗をかいてしまうというお母さん、それはとても正しい事です。
あなたのかわいい赤ちゃんの手や足は、温かいですか?
長ズボンやくつ下は、はかせていますか?
汗をかくからといって、薄着をさせていませんか?
赤ちゃんの体温は37度ですから大人より高めです。そのため、赤ちゃんを抱いていると、汗をかきます。まめに下着を取り替えることが必要です。子育て中のお母さんが、お子様と楽しい時間を過ごされるように願っています。
風邪を引きそうになったら、鍼灸治療で体調管理をしていただきたく思います。
「お母さんのための子育て学 1 はじめに」
「お母さんのための子育て学 2 逆子にならないためには」
「お母さんのための子育て学 3 逆子を治す時期」
「お母さんのための子育て学 4 逆子の鍼灸治療」
「お母さんのための子育て学 5 床上げとは」
「お母さんのための子育て学 6 床上げに必要な期間」
「お母さんのための子育て学 7 おっぱいと便秘の関係」
「お母さんのための子育て学 8 おっぱいと便秘と鍼灸治療(体を冷やすことの怖さ)」
「お母さんのための子育て学 9 沐浴とは」
「お母さんのための子育て学 10 沐浴の時間帯」
「お母さんのための子育て学 11 布おむつと紙おむつの違い」
「お母さんのための子育て学 12 おんぶと前だっこではお子様から見える景色が違う」
「お母さんのための子育て学 13 離乳食は蕁麻疹を誘発することが考えられます」
東京・調布 清野鍼灸整骨院
院長 清野充典
清野鍼灸整骨院は1946年(昭和21年)創業
※清野鍼灸整骨院の前身である「清野治療所」は瘀血吸圧治療法を主体とした治療院として1946年(昭和21年)に開業しました。清野鍼灸整骨院は、「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です
[ 2021.02.01 ]
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