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院長ブログ

当院の治療(鍼灸院)

お母さんのための子育て学 2 逆子にならないためには

※清野鍼灸整骨院旧ホームページ「東洋医学の辞書サイト」内にある「お母さんのための子育て学」の内容を一部修正して転載しています。

逆子は医学的には「骨盤位」といいます。逆子になる原因はいろいろな事が考えられます。

日常の生活動作で一番多いのは、お腹を圧迫する姿勢です。お勝手仕事やお風呂場の掃除は特に良くありません。それにもましてよくない原因、それは体を冷やすことです。主婦は水周りの仕事が多く冷えを受けやすい環境にありますから要注意です。薄着やクーラーも体が冷えるの原因です。最近はさらしをまかず、腰周りや太ももを保護していない妊婦さんが大変多いように思います。身体が冷えるという事に無頓着な妊婦さんは、冷たい飲み物やアイスクリーム、冷やした果物などの飲食が多く、暑い時期に冷やし中華・ひやむぎ・そうめん・ざるそば・ゼリーなどを常食、氷まで食べているほどです。

母親教室・安産教室で講習を受けたり、各種専門書をお読みになった方はお分かりだと思いますが、なぜ妊婦が身体を冷やしてはいけないかを経験を交えて申し上げますと、
1.妊娠中毒になりやすい。
2.胎児の成長が悪い。
3.羊水(赤ちゃんのおしっこ)の量が少ないため、赤ん坊が子宮の中でぷかぷか浮く状態にならない。
羊水による無重力状態の環境が損なわれ、赤ん坊が動きにくくなる。胎児の安全性にも問題が生じる。
4.微弱陣痛になりやすい。
5.出産に時間がかかりすぎるため (通常、初産で分娩に約12時間要するが、24~48時間もしくはそれ以上の時間を要する事が多い) 母体の体力が消耗し、母体が危険にさらされやすい。
6.陣痛促進剤を使用せざるをえなくなる確率が高くなる。
7.帝王切開しないと出産が困難になる確率が高くなる。
8.死産の危険性が高くなる。
9.母乳の出が悪く、人工乳を使わざるをえなくなりやすい。
10.出産後の体力の回復に時間を要する。
11.逆子になりやすい。
 以上のような事が主にあげられます。

母体を冷やす事は百害あって一利なしです。ここで重要な事は、身体を冷やす事によって生じた不快な症状を取り除くため、薬物療法を選択する事には問題があるということです。胎児への影響を考えると、すべからず鍼灸治療を選択する事をお勧めいたします。妊婦さんの健康管理はお子さんにとって一生の大事となります。

では、逆子に絞って話をしましょう。体を冷やすと足元から冷たくなりすいのですが、太ももやお尻、お腹が冷えてくると赤ん坊は頭が冷やされすぎるのを嫌って自発的にひっくり返るのではないかと私は考えています。すでに生命を持っているわけですから、本能でそうするのではないでしょうか。母体を冷やす事をやめないと、もとには戻らないようです。

お母さんのための子育て学 1 はじめに
 「お母さんのための子育て学 2 逆子にならないためには
 「お母さんのための子育て学 3 逆子を治す時期
 「お母さんのための子育て学 4 逆子の鍼灸治療
 「お母さんのための子育て学 5 床上げとは
 「お母さんのための子育て学 6 床上げに必要な期間
 「お母さんのための子育て学 7 おっぱいと便秘の関係
 「お母さんのための子育て学 8 おっぱいと便秘と鍼灸治療(体を冷やすことの怖さ)
 「お母さんのための子育て学 9 沐浴とは
 「お母さんのための子育て学 10 沐浴の時間帯
 「お母さんのための子育て学 11 布おむつと紙おむつの違い
 「お母さんのための子育て学 12 おんぶと前だっこではお子様から見える景色が違う
 「お母さんのための子育て学 13 離乳食は蕁麻疹を誘発することが考えられます
36歳34週6日目の逆子が1回目の治療中に治り35週6日目で正常位が確認されましたので手術の回避が確定しました

東京・調布 清野鍼灸整骨院 
  院長 清野充典

清野鍼灸整骨院は1946年(昭和21年)創業 
※清野鍼灸整骨院の前身である「清野治療所」は瘀血吸圧治療法を主体とした治療院として1946年(昭和21年)に開業しました。清野鍼灸整骨院は、「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です。

[ 2021.01.26 ]