※「くらしと養生」は、清野鍼灸整骨院の旧サイトである「東洋医学の辞書サイト」に掲載されています。旧サイトには、写真入りで詳細にわかりやすく書いています。新サイトでは、本文を一部修正した文字のみの紹介になります。良かったら、旧サイト「東洋医学の辞書サイト」をご覧いただきたく思います。
第25話 3)運動からくる不養生(6)運動する時間数との関係
「運動は、しないよりしたほうがいい」とよく言いますが、これは全く運動しない人がたまに身体を動かすときに用いる言葉です。日常的にからだを動かしている人は、一日の運動量を調整する必要があります。
甲子園を目指している野球チームは、毎日何時間も練習しています。しかしながら、10代の頃なら若いから何時間でも大丈夫というわけではありません。毎日、運動のしすぎであちらこちらに痛みを訴えた運動選手が来院する事からみても、身体に合った適切な運動をする必要があることは明らかです。
そこで、一日にどのぐらい運動することが適当かについて、40年に及ぶ臨床経験やヨーガ指導経験を根拠に、日頃患者さんや生徒さんに申し上げている具体例を書きます。(ただし、スポーツ選手として上達したい人、プロ選手として生活しなければならないという人、病気をしている人や身体に障害を抱えている人は対象外とします。)
運動は、5歳頃始めるのが適当と思われます。私が考える各年代における適度な運動時間は、下記のとおりです。
5~9歳代週4~5日間毎回1時間半~2時間程度
10歳代 週6日間毎回2時間~3時間程度
20歳代 週1日間毎回2時間程度
30歳代 週2日間毎回2時間程度
40歳代 週2日間毎回2時間程度
50歳代 週2日間毎回1時間半~2時間程度
60歳代 週4日間 毎回40分~1時間程度
70歳代 週5日間毎回30分程度
80歳代 週6日間毎回20分程度
90歳代 週7日間毎回15分程度
100歳代週7日間毎回10分程度
110歳代週7日間毎回5分程度
5~19歳頃までは、一代一生の体力を培うために必要な運動です。
20歳~50歳までは、 体力を維持するために必要な運動です。もっと運動することが望ましいのは言うまでもありませんが、仕事をしながら運動を行うということを考えれば、この時間が限界でしょう。
60歳代以降は、 体力の低下を防ぐことが目的です。時間的な余裕があることを前提としています。運動する時間数は短くかつなるべく毎日運動する事が望ましい年代です。
上記の運動時間数はあくまでも健康を維持するための目安ですが、確実に実行していただければ、病気に縁遠い生活を送ることが可能かと思います。
病気の背景を探るためには、個別に様々な条件を検討する必要があります。当院では、「養正治療(ようせいちりょう)」の一環として、来院時に、適切な運動方法の指導を行っています。適切な運動が行えているのかを知りたい方は、是非ご相談ください。
※「養正治療(ようせいちりょう)」とは、日常生活に起因する病気の原因を患者様と主に考え、ヨーガ治療や生活指導を行い、健康を取り戻そうという治療のことです。従来日本で行われてきた養生法に、中国やインド等で行われている養生法を加味した新しい学問分野として、清野が提唱しています。生活指導の内容を、今ブログで紹介します。
「くらしと養生 第1話 養生と東洋医学(暮らしと養生に関して)」
「くらしと養生 第2話 1)入浴からくる不養生(1)はじめに」
「くらしと養生 第11話 2)睡眠からくる不養生(1)はじめに」
「くらしと養生 第20話 3)運動からくる不養生(1)はじめに」
「くらしと養生 第21話 3)運動からくる不養生(2)運動ってなあに」
「くらしと養生 第22話 3)運動からくる不養生(3)運動と呼吸の関係」
「くらしと養生 第23話 3)運動からくる不養生(4)運動する季節との関係」
「くらしと養生 第24話 3)運動からくる不養生(5)運動する時間帯との関係」
「くらしと養生 第25話 3)運動からくる不養生(6)運動する時間数との関係」
「くらしと養生 第26話 3)運動からくる不養生(7)運動する場所との関係」
「くらしと養生 第27話 3)運動からくる不養生(8)運動と入浴との関係」
「くらしと養生 第28話 3)運動からくる不養生(9)運動と飲食との関係」
「くらしと養生 第29話 3)運動からくる不養生(10)運動と睡眠との関係」
「くらしと養生 第30話 3)運動からくる不養生(11)運動を控えるべき時」
「くらしと養生 第31話 3)運動からくる不養生(12)運動と休息について」
「くらしと養生 第32話 3)運動からくる不養生(13)なぜ運動が必要なのか」
ご興味がありましたら、下記の2020年朝日新聞デジタルJIJICO掲載の運動に関するコラムをご参照ください。
「テレワークによる運動不足で心肺機能が低下?その解消法とは」
「マスク内の呼吸は酸欠状態?精神や肉体活動の低下を防ぐ方法とは」
「コロナウイルス対策に必要な衛生管理と自己鍛錬による免疫強化」
「免疫力アップに必要な体温維持。ウィルス対策に最適な室温維持と暖房機器の使い方、運動など」
「咳が出たとき疑うべきは風邪? 咳が出る原因とその予防策」
「正座が出来ないのは膝に問題が!?その原因と治療法について」
「帯状疱疹に伴う神経痛になったときに選択する治療法について」
「ぎっくり腰の原因は?湿布や冷やすのは効果的?予防策について」
東京・調布 清野鍼灸整骨院
院長 清野充典
清野鍼灸整骨院は1946年(昭和21年)創業
※清野鍼灸整骨院の前身である「清野治療所」は瘀血吸圧治療法を主体とした治療院として1946年(昭和21年)に開業しました。清野鍼灸整骨院は、「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です
[ 2021.04.26 ]
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