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院長ブログ

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くらしと養生 第13話 2)睡眠からくる不養生(3)睡眠の時間帯

※「くらしと養生」は、清野鍼灸整骨院の旧サイトである「東洋医学の辞書サイト」に掲載されています。旧サイトには、写真入りで詳細にわかりやすく書いています。新サイトでは、本文を一部修正した文字のみの紹介になりますので、良かったら、旧サイト「東洋医学の辞書サイト」をご覧いただきたく思います。

第13話 2)睡眠からくる不養生(3)睡眠の時間帯

24時間活動している今の地球は、インターネットの普及に伴い、より一層睡眠をとっている時間帯が不規則になっている感があります。「早寝早起」なんて言葉があったのを覚えていますか。「早起きは三文の得」なんていう諺(ことわざ)を言っても、「三文(さんもん)」って何、とか、「三文」なんていらない、なんて言われそうです。

ところで、1日の睡眠時間は8時間が理想的と考えられていますが、それぐらい寝ていたら、いつ寝ても良いとお考えでしょうか。内臓は夜8時を過ぎるとだんだん休息したいと思い始めます(内臓の気持ちになると、です)。夜10時を過ぎたら完全にお休みタイムです。肉体は、「身体を横にしてください。」って欲するのです。1日中内臓に負担をかけると身体はすぐに老化してしまいますから(生命力を消耗しますから)、睡眠をとって、その日の疲れを取り去る必要があります。

次の日にスカッとして目覚めるには、やはり適当な睡眠の時間帯があると考えています。
  新生児(生後一ヶ月未満)は、一日中眠っていますが。。。
  乳児(生後一ヶ月~一歳未満)は、夜7時~朝7時頃。
  幼児(1歳~3歳未満)・学童期(3歳~6歳未満)は、夜7時半~朝6時半頃。
  小学生は、夜8時~朝6時頃。
  中学生は、夜9時~朝6時頃。
  高校生~成年期は、夜10時~朝6時頃 。
  老年期は、夜10時~朝5時頃。
上記の時間帯が、睡眠状態にあるかまたは身体を横にしている状態にあるのが望ましい、と思われます。

身体は横になって眼を閉じたからといって、すぐに熟睡状態にはなりません。一般的に15分くらい横になっていると睡眠の状態になり、30分から1時間くらい経過すると熟睡状態になります。睡眠のサイクルは、1時間半と考えられています。4サイクル目(6時間)か5サイクル目(7時間半)頃、眠りが浅くなります。目覚めた後15分くらい横たわっていると覚醒してきます。寝ている(横になっている)時間帯が上記時間内であれば、眠りの質が良いと考えます。

社会人の人であれば、夜10時半ぐらいまでにはお布団に入るのが理想的です。夜11時ぐらいまでなら、まぁ無難ということが言えると思います。

最近の小・中学生は塾へ行っている人が多く、寝た方が良いと思われる時間に勉強しているお子さんは、かなり多くいるのではないでしょうか。競争社会を生きて行くことは大変だとは思いますが、個人的な意見としては、夜は早く寝て朝勉強した方が、体力も回復して脳の状態も良く、記憶力は夜とは比べ物にならない程良いように思います。朝6時ぐらいに起きますと、学校へ行って勉強する時間には、脳の状態も活性化しており、授業が良く頭に入り、塾の必要は無いのでは?とも思ったりしてしまいます。学校の授業だけでは足りない社会情勢なのでしょうか。

夜遅くまでゲームセンターにいる若者の姿を見かけます(コロナウイルスが感染拡大する前のコラムです)が、睡眠不足は肉体と精神の正常な発育を妨げます。心にひずみが生まれ、不健全な思想が反社会的な行動へつながる可能性もあるのでは?と一人で思い悩んだりすることもあります。あくまでも健康を主体に生まれている考え方ですが、皆さんはどう思われますでしょうか。

以下は、私の個人的な考えです。睡眠の時間数にもよりますが、たとえ1日に6~7時間、睡眠を取っていたとしても、お休みになっている時間帯が常時下記のようであれば、
 ・夜11時以降の方(23時から5~6時)は、身体のだるさや不快感をどこか持ちながら生活している
 ・夜12時以降の方(0時から6~7時)は、身体に痛みやどこかつらい症状を抱えながら生活している
 ・夜1時以降の方(1時から7~8時)は、どこかに病気になりそうな可能性を秘めて生活している
ような印象を持っています。

通勤時間が長く、どうしても早く寝ることが出来ない人は、日中のわずかな時間を利用して、眼を閉じる事をお勧めします。1分間眼を閉じて、じっとしているだけで、随分疲れが取れるはずです。仕事中5分でも横たわることが出来れば、格段に肉体は回復します。

睡眠の時間帯は、22時半から6時半が理想的と考えられています。この間7時間半くらい睡眠中で、寝入るまで15分、目覚めてから起き上がるまで15分程度横たわっていると疲れが取れると考えられます。睡眠の時間数が足りていても、寝ている時間帯によっては、睡眠の質が低下します。病気の背景を探るためには、個別に様々な条件を検討する必要があります。当院では、「養正治療(ようせいちりょう)」の一環として、来院時に、適切な睡眠方法の指導を行っています。

※「養正治療(ようせいちりょう)」とは、日常生活に起因する病気の原因を患者様と主に考え、ヨーガ治療や生活指導を用いて、健康を取り戻そうという治療のことです。従来日本で行われてきた養生法に、中国やインド等で行われている養生法を加味した新しい学問分野として、清野が提唱しています。生活指導の内容を、今ブログで紹介します。

くらしと養生 第1話 養生と東洋医学(暮らしと養生に関して)
 「くらしと養生 第2話 1)入浴からくる不養生(1)はじめに
 「くらしと養生 第11話 2)睡眠からくる不養生(1)はじめに
 「くらしと養生 第12話 2)睡眠からくる不養生(2)睡眠の時間数
 「くらしと養生 第13話 2)睡眠からくる不養生(3)睡眠の時間帯
 「くらしと養生 第14話 2)睡眠からくる不養生(4)睡眠と体温
 「くらしと養生 第15話 2)睡眠からくる不養生(5)睡眠と冷房
 「くらしと養生 第16話 2)睡眠からくる不養生(6)睡眠と暖房
 「くらしと養生 第17話 2)睡眠からくる不養生(7)睡眠と寝具との関係
 「くらしと養生 第18話 2)睡眠からくる不養生(8)睡眠する場所(方位 =寝室の位置する方向)
 「くらしと養生 第19話 2)睡眠からくる不養生(9)畳とフローリング
 
ご興味がありましたら、下記の2020年朝日新聞デジタルJIJICO掲載の睡眠の時間数に関するコラムをご参照ください。
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東京・調布 清野鍼灸整骨院 
  院長 清野充典

清野鍼灸整骨院は1946年(昭和21年)創業
※清野鍼灸整骨院の前身である「清野治療所」は瘀血吸圧治療法を主体とした治療院として1946年(昭和21年)に開業しました。清野鍼灸整骨院は、「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です

[ 2021.02.26 ]