A.西洋医学の見地から
2)アレルギーって何?
「1)アトピー性皮膚炎は病名でなく症候名です」では、「アトピー性皮膚炎」は「アレルギー」と同じ分類に入れられているとお話しました。「アレルギー」という言葉は、「嫌いな人といるとアレルギーが出てしまう」という日常的な日本語にまでなっています。でも、「アレルギー」の語源を知っている人はほとんどいないだろうと思います。
アレルギーとは「変わった働き」「変わってしまった反応」という意味です。医学的には「抗原抗体反応」といいます。「抗原抗体反応」とは見知らぬ物体が体外から入ってくるとそれを跳ね除けようとする仕組みのことをいいます。身体には穴がいっぱい開いています。鼻、耳、口、お尻などの大きな穴、皮膚の毛穴や汗腺を入れると無数です。その穴からいっぱいいろんなものが入ってきます。目には見えませんが、いたるところに細菌・ウイルス・リケッチアなどが、うようよしています。ものを食べても入ってきます。魚でも肉でも細菌等が沢山寄生しています。それを食べれば体の中にいろんなものが入ってきます。「抗原抗体反応」とは、そのような異物を身体が跳ね除けようとする仕組みのことをいっている訳です。
身体に入ってきたときに作り出されるたんぱく質のことを「抗体」といっています。「抗体」を作る原因になるものが「抗原」です。アレルギーを起こす原因になるものは衛生学上ではダニ、家ごみなどがあります。最近テレビでは、「こういうものが原因でそれから逃げるにはどうしたらいいのか」という内容のものばかりを取り上げていますが、そのような方法は根本解決になりませんので、ここでは取り上げないこととし、話を進めます。
※清野鍼灸整骨院旧ホームページ「東洋医学の辞書サイト」内にある「小児ばり」の内容を転載しています。
「小児ばり 連載開始 はじめに」
「小児ばり 第2話 1.流行性耳下腺炎・顎下腺炎」
「小児ばり 第3話 2.アトピー性皮膚炎 1)アトピー性皮膚炎は病名でなく症候名です」
「小児ばり 第4話 2.アトピー性皮膚炎 A.西洋医学の見地から 2)アレルギーって何?」
「小児ばり 第5話 2.アトピー性皮膚炎 A.西洋医学の見地から 3)根本解決にならない西洋医学の「アトピー性皮膚炎への対処」
「小児ばり 第6話 2.アトピー性皮膚炎 A.西洋医学の見地から 4)「症状」とは、身体がもとに戻ろうとする現象」
「小児ばり 第7話 2.アトピー性皮膚炎 B.東洋医学の見地から 1)「アトピー性皮膚炎」になる原因は「冷え」「症状」とは、身体がもとに戻ろうとする現象」
「小児ばり 第8話 2.アトピー性皮膚炎 B.東洋医学の見地から 2)「冷え」の主な6つの原因 ①寝不足」
「小児ばり 第9話 2.アトピー性皮膚炎 B.東洋医学の見地から 2)「冷え(低体温)」の主な6つの原因 ②遅い時間の入浴 ③遅い時間の飲食」
「小児ばり 第10話 2.アトピー性皮膚炎 B.東洋医学の見地から 2)「冷え(低体温)」の主な6つの原因 ④不規則な時間帯の飲食 ⑤口呼吸」
「小児ばり 第11話 2.アトピー性皮膚炎 B.東洋医学の見地から 2)「冷え(低体温)」の主な6つの原因 ⑥ストレス」
「小児ばり 第12話 2.アトピー性皮膚炎 B.東洋医学の見地から 3)東洋医療・鍼灸治療をするとどうなるか」
「小児ばり 第13話 2.アトピー性皮膚炎 B.東洋医学の見地から 4)生まれてまもなく症状がでるお子さん・乳児の場合」
「小児ばり 第14話 2.アトピー性皮膚炎 B.東洋医学の見地から 5)「アトピー性皮膚炎」のお子さんをお持ちのお母さんはここを是非お読みください」
「「かゆみ」の原因と予防方法! アトピー性皮膚炎の「かゆみ」を薬や保湿剤以外で治す方法はあるのか?」
[ 2020.12.21 ]
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