※「くらしと養生」は、清野鍼灸整骨院の旧サイトである「東洋医学の辞書サイト」に掲載されています。旧サイトには、写真入りで詳細にわかりやすく書いています。新サイトでは、本文を一部修正した文字のみの紹介になります。良かったら、旧サイト「東洋医学の辞書サイト」をご覧いただきたく思います。
第36話 4)食事からくる不養生(4)食事と季節の関係
地食は、地球上で採れる食物のことです。食物には、動物、植物、鉱物や人工的に作られたものなどがあります。昔の小売店と違い、スーパーマーケットへ行くと、食品があふれています。日本国内はもとより、国外のものも数多く売られています。ある意味、とても素晴らしい環境ですが、別な見方をすると、まったく土地柄がなく季節感がないとも言えます。1年中、トマトやナスなどの野菜があり、1年中様々な魚・切り身が売られていることに違和感を持つ国民は、ほとんどいないものと思われます。
ここで考えなければいけないことは、質の問題です。収穫できる時期に採れた野菜は、栄養価が高いということです。もぎたての野菜を食べることは難しいですが、せめて収穫してから数日以内には食べたいものです。収穫時期に採れた野菜の事を「旬の野菜」と言います。旬の時期に食するかしないかでは、味や栄養価に大きな違いがあります。体の栄養を保つという意味では、野菜の旬を知る必要があります。今は冷蔵・冷凍保存技術が進歩しているので、なおさら旬の時期を知りづらい環境ですが、健康を保つための知識として知っておくと一生の助けになると思います。見方を変えると、旬ではない野菜をたくさん食べても、あまり栄養がないので、健康維持に役立たないということです。
旬という言葉は野菜に用いる言葉ですが、最近は「旬のサンマが取れました」などと誤った用い方をする人が多くなりました。テレビで誤用していることがありますので、報道側の学力低下が、誤用の蔓延に一役買っているものと考えます。これが引いて、誤った食事法へとつながっていかないことを願うばかりです。
魚は動いているので動物の類になります。牛、豚、鳥等と同じで、野菜に比べると毒性は高くなります。動物の質を問題にする際は、命がいつまであったかということになります。何日もたった獣肉・魚肉は売られていないと思いますので、買う際は問題ないと思いますが、購入した後の保存状態が良くないと、ウイルスや寄生虫の繁殖につながります。特に、刺身で食べる際は注意が必要です。日本人は刺身が好きですが、半数以上は慢性的・食後約3週間、定期的にA型肝炎になっているという報告もあります。新鮮な獣肉・魚肉を食することが、健康維持に役立つということです。
季節や時期に応じた生命を食することが、生命維持に重要である話を書かせていただきました。
病気の背景を探るためには、個別に様々な条件を検討する必要があります。当院では、「養正治療(ようせいちりょう)」の一環として、来院時に、適切な生活指導を行っています。適切な食事の摂取が行えているのかを知りたい方は、是非ご相談ください。
※「養正治療(ようせいちりょう)」とは、日常生活に起因する病気の原因を患者様と主に考え、ヨーガ治療や生活指導を行い、健康を取り戻そうという治療のことです。従来日本で行われてきた養生法に、中国やインド等で行われている養生法を加味した新しい学問分野として、清野が提唱しています。生活指導の内容を、今ブログで紹介します。
「くらしと養生 第1話 養生と東洋医学(暮らしと養生に関して)」
「くらしと養生 第2話 1)入浴からくる不養生(1)はじめに」
「くらしと養生 第11話 2)睡眠からくる不養生(1)はじめに」
「くらしと養生 第20話 3)運動からくる不養生(1)はじめに」
「くらしと養生 第33話 4)食事からくる不養生(1)はじめに」
「くらしと養生 第34話 4)食事からくる不養生(2)食事の意味」
「くらしと養生 第35話 4)食事からくる不養生(3)食事と呼吸の関係」
「くらしと養生 第36話 4)食事からくる不養生(4)食事と季節 の関係」
「くらしと養生 第37話 4)食事からくる不養生(5)食事をする時間帯との関係」
「くらしと養生 第38話 4)食事からくる不養生(6)食事と入浴との関係」
「くらしと養生 第39話 4)食事からくる不養生(7)食事と睡眠との関係」
「くらしと養生 第40話 4)食事からくる不養生(8)食事を控えるべき時」
「くらしと養生 第41話 4)食事からくる不養生(9)食事と休息について」
「くらしと養生 第42話 4)食事からくる不養生(10)不規則な時間に食事を摂取するときの注意点」
ご興味がありましたら、下記の2020年朝日新聞デジタルJIJICO掲載の運動に関するコラムをご参照ください。
「テレワークによる運動不足で心肺機能が低下?その解消法とは」
「マスク内の呼吸は酸欠状態?精神や肉体活動の低下を防ぐ方法とは」
「コロナウイルス対策に必要な衛生管理と自己鍛錬による免疫強化」
「免疫力アップに必要な体温維持。ウィルス対策に最適な室温維持と暖房機器の使い方、運動など」
「咳が出たとき疑うべきは風邪? 咳が出る原因とその予防策」
「正座が出来ないのは膝に問題が!?その原因と治療法について」
「帯状疱疹に伴う神経痛になったときに選択する治療法について」
「ぎっくり腰の原因は?湿布や冷やすのは効果的?予防策について」
東京・調布 清野鍼灸整骨院
院長 清野充典
清野鍼灸整骨院は1946年(昭和21年)創業
※清野鍼灸整骨院の前身である「清野治療所」は瘀血吸圧治療法を主体とした治療院として1946年(昭和21年)に開業しました。清野鍼灸整骨院は、「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です
[ 2021.06.14 ]
受付時間
診療時間 | 〈午前〉 9:20~12:20 |
〈午後〉 3:00~6:00 |
---|---|---|
月 | ○ | ○ |
火 | ○ | ○ |
水 | ○ | ○ |
木 | ヨーガ教室 | ━ |
金 | ○ | ○ |
土 | ○ | ○ |
日・祝 | ━ | ━ |
042-481-3770東京都調布市布田1-45-1
CIELO 3階