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院長ブログ

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くらしと養生 第37話 4)食事からくる不養生(5)食事をする時間帯との関係

※「くらしと養生」は、清野鍼灸整骨院の旧サイトである「東洋医学の辞書サイト」に掲載されています。旧サイトには、写真入りで詳細にわかりやすく書いています。新サイトでは、本文を一部修正した文字のみの紹介になります。良かったら、旧サイト「東洋医学の辞書サイト」をご覧いただきたく思います。

第37話  4)食事からくる不養生(5)食事をする時間帯との関係

食事は、体を栄養するために行う行為です。その考えによれば、空腹時に食事をすることが基本となります。お腹が空いていないにもかかわらず、時間だからとかお付き合いだからと言って食事をしていると、内臓が疲労してしまいます。

食事に一番かかわっている臓器は、肝臓です。肝臓が疲労していると食欲がわきません。血糖をコントロールしている膵臓も、重要な役割を担っています。肝臓や膵臓の働きを助けるためには、食事をする時間帯が重要です。

理想的な時間帯は、
 朝食 6時半から8時頃
 昼食 11時半から13時頃
 夕食 17時から20時頃
です。この時間帯は、膵臓から出るインシュリンが多く分泌される時間帯です。血糖値をコントロールする膵臓に負担がかからない時間帯となっています。見方を変えると、この時間帯以外に食事をすると、膵臓に過剰労働を強いることになりますので、膵臓の病気になりやすいと言うことになります。糖尿病が代表的な病気ですが、急性膵炎、慢性膵炎や膵臓がんへと移行することが考えられます。特に注意を要するのは、夜食と言われる時間帯です。21時頃はイエローゾーン、22時以降はレッドゾーンと考えたほうが良いでしょう。この時間帯の飲食は、肝臓や腎臓への負担が増加します。

明治時代以降1日3食の人は多くなりましたが、2食の人も少なくないと思います。お相撲さんは、通常の稽古をしているとき、午前は9時30分から午前11時頃、午後は4時から6時頃に食べているようです。
気象庁では、
朝 ……………… 午前6時頃から午前9時頃まで
昼前 …………… 午前9時頃から12時頃まで
昼過ぎ ………… 12時頃から15時頃まで
夕方 …………… 15時頃から18時頃まで
夜のはじめ頃 … 18時頃から21時頃まで
夜遅く ………… 21時頃から24時頃まで
と言っています。お相撲さんは、昼前と夕方に食べていると言うことです。
夕方日暮れ時前後の夕食は理想的ですが、社会人には無理な時間帯です。
可能であれば夜遅い時間帯の飲食は、避けたほうが良いかと思います。

病気の背景を探るためには、個別に様々な条件を検討する必要があります。当院では、「養正治療(ようせいちりょう)」の一環として、来院時に、適切な生活指導を行っています。適切な食事の摂取が行えているのかを知りたい方は、是非ご相談ください。

※「養正治療(ようせいちりょう)」とは、日常生活に起因する病気の原因を患者様と主に考え、ヨーガ治療や生活指導を行い、健康を取り戻そうという治療のことです。従来日本で行われてきた養生法に、中国やインド等で行われている養生法を加味した新しい学問分野として、清野が提唱しています。生活指導の内容を、今ブログで紹介します。

くらしと養生 第1話 養生と東洋医学(暮らしと養生に関して)
 「くらしと養生 第2話 1)入浴からくる不養生(1)はじめに
 「くらしと養生 第11話 2)睡眠からくる不養生(1)はじめに
 「くらしと養生 第20話 3)運動からくる不養生(1)はじめに
 「くらしと養生 第33話 4)食事からくる不養生(1)はじめに
 「くらしと養生 第34話 4)食事からくる不養生(2)食事の意味
 「くらしと養生 第35話 4)食事からくる不養生(3)食事と呼吸の関係
 「くらしと養生 第36話 4)食事からくる不養生(4)食事と季節 の関係
 「くらしと養生 第37話 4)食事からくる不養生(5)食事をする時間帯との関係
 「くらしと養生 第38話 4)食事からくる不養生(6)食事と入浴との関係
 「くらしと養生 第39話 4)食事からくる不養生(7)食事と睡眠との関係
 「くらしと養生 第40話 4)食事からくる不養生(8)食事を控えるべき時
 「くらしと養生 第41話 4)食事からくる不養生(9)食事と休息について
 「くらしと養生 第42話 4)食事からくる不養生(10)不規則な時間に食事を摂取するときの注意点

ご興味がありましたら、下記の2020年朝日新聞デジタルJIJICO掲載の運動に関するコラムをご参照ください。
 「テレワークによる運動不足で心肺機能が低下?その解消法とは
 「マスク内の呼吸は酸欠状態?精神や肉体活動の低下を防ぐ方法とは
 「コロナウイルス対策に必要な衛生管理と自己鍛錬による免疫強化
 「免疫力アップに必要な体温維持。ウィルス対策に最適な室温維持と暖房機器の使い方、運動など
 「咳が出たとき疑うべきは風邪? 咳が出る原因とその予防策
 「正座が出来ないのは膝に問題が!?その原因と治療法について
 「帯状疱疹に伴う神経痛になったときに選択する治療法について
 「ぎっくり腰の原因は?湿布や冷やすのは効果的?予防策について

東京・調布 清野鍼灸整骨院 
  院長 清野充典

清野鍼灸整骨院は1946年(昭和21年)創業
※清野鍼灸整骨院の前身である「清野治療所」は瘀血吸圧治療法を主体とした治療院として1946年(昭和21年)に開業しました。清野鍼灸整骨院は、「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です

[ 2021.06.16 ]